「みかんの神様」「お菓子の神様」を祀る、橘本神社で参拝(海南市下津)
2023年に開業予定の道の駅海南sakuasの計画が進められている海南市下津に、毎年多くのミカン農家や菓子メーカーが参拝に来る神社があります。
ミカンと菓子の祖神とされる田道間守(たじまもり)公を祀っている橘本(きつもと)神社です。この田道間守公が天皇の命により苦労して探して持ち帰ってきた橘の木が橘本地区に植えられたことから、橘本神社で田道間守公をお祀りしています。
(写真提供:田中純子)
橘本神社は下津ミカンが栽培されているミカン畑も見渡せる、素敵な高台にあります。熊野古道に面して建ってい、昔からたくさんの人の往来があったのだろうと感じさせる雰囲気が今も残ります。
(写真提供:田中純子)
小さな柑橘の実がお菓子の起源
橘はミカンの原種で、その実はお菓子の起源とされることから、全国で菓子をつくるメーカーやパティシエさんから橘本神社は信仰を集めています。
境内には今も立派な橘の木が植えられ、4月には菓子祭が実施されています。
橘は小さい、かわいい実をつけます。
この地で田道間守公が体調を崩してしまったために持参していた木を植えたとされています。その時期は万葉集に橘の記述があるのでそれ以前なのかも?しれません。そんな万葉の時代に下津の山に囲まれた場所にミカンの原種となる橘の木がたどりついて無事に成長したことは奇跡的ですよね。
4月の「全国銘菓奉献祭」(菓子祭)には全国から銘菓が集まる
毎年4月に行われる「全国銘菓奉献祭」には、有名なお菓子のメーカーなど全国約180社から協賛が寄せられます。コロナ禍で神事のみ執り行われているようですが、2023年はどうなるでしょうか。YouTubeに菓子祭の様子がありました。
2023年は少し規模が戻るとよいですね。わたしも楽しみにしています。
橘本神社は熊野古道から少し上がった高台
橘本神社の駐車場は同じ道路沿いですが少し離れた位置にあります。駐車場から1〜2分ほど歩いていくと右側に石の階段が見えます。もう一つ階段をのぼると、本殿があります。
橘本神社は2023年開業の道の駅海南sakuasと同じ海南市下津町にあります。下津も大変歴史があり、静かで風情あるところで、少しずつ探索していきたいと思います。
橘本神社
住所:海南市下津町橘本779
詳しくは海南市のホームページへ https://www.city.kainan.lg.jp/kakubusho/machizukuribu/norinsuisangakari/michinoeki/1543927025145.html