親日国トルコと串本町の意外なつながり!「トルコ記念館」で歴史を学ぶ
本州最南端の町、和歌山県串本町。
橋杭岩や潮岬など、見晴らしのよい景勝地が多くあります。海岸線をドライブするだけでも気持ちのいい町です。
そんな串本町を語る上で欠かせないのが大島の「トルコ記念館」です。
学びと慰霊の場「トルコ記念館」のアクセスと見どころ
アクセスと駐車場
トルコ記念館は道の駅くしもと橋杭岩から車で18分のところにあります。
本州最南端の石碑がある潮岬の東にある大島の東端です。
大島の行き方は、国道42号線から県道40号線(樫野串本線)に入る「潮岬東入口」という交差点を曲がって大島方面へ向かいます。
ドラッグストアセイムスが目印になります。大島の道路標識も出ているので分かりやすいです。
車のCMのロケ地にもなったループ橋「くしもと大橋」をぐるっと抜けて大島に入ります。晴れた日は海が見渡せて気持ちいいですよ。
大島に入るとメイン道路はほとんど一本道なので迷うことはないと思います。ひたすらトルコ記念館の看板に向かって進むと駐車場が見えてきます。ここが東端です。
駐車場は広く、トイレもあるので便利です。
エルトゥールル号の歴史と慰霊碑
トルコは比較的親日国だと聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。その秘密は実はここ串本町大島にあります。
1890(明治23)年、オスマン帝国(現在のトルコ共和国)皇帝特派使節として来日したオスマン・パシャ以下650余名を乗せたエルトゥールル号が帰国する途中、熊野灘で暴風雨に遭い船が難破し、多数の犠牲者が出ました。
その時懸命に救助に当たったのが大島村の人々でした。この悲劇を機に犠牲者の慰霊を通じて串本町とトルコの友好関係が始まりました。
トルコの教科書にはエルトゥールル号のことが書かれてあり、日本への恩が語り継がれているそうです。
そんな歴史を学べるのがトルコ記念館です。また、亡くなった方々の慰霊碑もここにあります。
トルコ記念館で学べること
トルコ記念館の外観はこちら。トルコ風のタイルが美しいです。
入館料は500円です。エルトゥールル号救出の詳しい歴史を学んだり、引き上げられた遺品などを見たりすることができます。
館内にある来場者のノートには「トルコが親日の理由が分かった。来てよかった」などのコメントが書かれていました。
歴史を語り継いでいくためにも勉強になる記念館です。
エルトゥールル号の事件を題材にした、日本とトルコの合作映画「海難1890」についての展示もあります。
かなり気合の入った、よくできた映画なのでぜひ一度ご覧ください。映画を見てから記念館を訪れるとイメージしやすいと思います。
道中にお土産物屋さんあり
トルコ記念館から奥の灯台の方に進むとトルコ雑貨屋さんがあります。
日本人がやっているお店と、トルコ人(おそらく)がやっているお店があります。
トルコ記念館は展示の仕方のクオリティが高く、説明も分かりやすいです。
エルトゥールル号のことはなんとなくしか知らなかったのでじっくり学べてよかったです。
慰霊の場ではありますが、大島東端の景色は本当に美しいです。歴史を学び、トルコに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。