熊野古道を少しだけ歩いてみたい人向け!道の駅から30分弱で行ける牛馬童子
熊野古道歩きで最もメジャーな「中辺路(なかへち)ルート」が通る中辺路町。中辺路ルートのスタート地点ともいえる滝尻王子があり、すぐ近くに滝尻茶屋と熊野古道館があります。
滝尻を過ぎてさらに本宮方面に向かうと「道の駅 熊野古道中辺路」があります。実はここから「おためし熊野古道歩き」ができるんですよ!
(おためしというのは私が勝手に呼んでいるだけで、比較的歩きやすくて帰りやすいという意味です)
道の駅でトイレや補給を済ませる
道の駅 熊野古道中辺路にはトイレと小さい売店があります。トイレや水分補給が必要な方はここで準備しましょう。草餅やさば寿司などの軽食もあります。
ここに車を停めて側道から牛馬童子の方へ歩いていきます。
意外と長い800m
いざ、牛馬童子に向けて出発!
最初はこのような階段が続きます。整備されているので歩きやすいです。
山に入るとこういう石畳や獣道を歩きます。昼すぎに歩きましたが高い木が生い茂っているので暗くてひんやりしていました。
熊野古道全体的にそうですが、夕方に歩くとすぐに真っ暗になってしまうので、午前中〜昼に歩くか、日が暮れそうならヘッドライトを準備した方がよいです。
道の駅〜牛馬童子くらいなら近いので大丈夫だと思います。
標識に800mと書いていましたが、この800mが意外と長いんです!本当に800m?
アップダウンは多少あるのでいい運動になります。途中アスファルトの道に出ますがまた山道に入って牛馬童子を目指します。
牛馬童子に到着!
ゆっくり歩いて20〜30分ほどで牛馬童子に到着しました!
こちらが牛馬童子像。なるほど確かに牛と馬に乗っていますね。
どーんと大きいサイズに見えるようアオリで撮ってみましたが本当は小さいです。
この近くにスタンプラリーの台があるので、スタンプを集めている人は押していってください。
スタンプ帳は中辺路町観光協会、熊野本宮観光協会、新宮市観光協会、那智勝浦町観光協会で1冊100円で購入できます。
牛馬童子のあるこの峠は、その昔花山天皇がここにいらっしゃった時、カヤの枝を折って箸にしたことから箸折峠(はしおりとうげ)と呼ばれています。
また、カヤの軸の赤い部分に露が伝うのをみて「これは血か露か」と尋ねたことからこの地が「近露」という名前になったそうです。近露の名前の由来を実は初めて知りました。
牛馬童子めぐりはここまでです。
今回服装はジーンズとスニーカーでいけましたが、おそらく本宮まで歩くであろう人たちはバックパックやトレッキングシューズなど、きちんとした装備で歩いていました。
もう少し歩きたい!という人は、箸折峠を越えて近露王子まで足を伸ばしてみるのもよいかもしれません。牛馬童子から近露王子まではゆっくり歩いて30分弱くらいです。
まとめると、道の駅〜牛馬童子〜近露王子まで片道約1時間の道のりです。山林の中を歩く体験はできるので、「おためし熊野古道歩き」をしてみてはいかがでしょうか。