1. ホーム
  2. 特集記事
  3. その他観光
  4. ブランド炭・備長炭について学べる道の駅「紀州備長炭記念公園」
その他観光 2022.02.26

ブランド炭・備長炭について学べる道の駅「紀州備長炭記念公園」

「道の駅 紀州備長炭記念公園」の敷地に併設された「紀州備長炭発見館」は、和歌山が誇る上質な備長炭(びんちょうたん)の歴史や、炭焼きの生活や道具などの展示物を見て学ぶことができます。

 

同館は南紀田辺ICから車で約30分、桜と紅葉で有名な景勝地・奇絶峡(きぜつきょう)から車で約5分の場所にあります。

南紀田辺ICを降りて秋津町や上秋津方面にドライブされる方にぜひ寄っていただきたいスポットです。

 

備長炭発祥の地で備長炭について学ぶ!

 

備長炭とは、和歌山県に生育するウバメガシの木を材料にして作られた高品質の木炭です。

紀州備長炭発見館の入場料は、一般220円、小・中・高生110円(小学生未満は無料)、所要時間は20分程度です。

 

→入場料の最新情報は公式サイトへ

 

備長炭には高い吸湿・消臭効果があるとされており、一般家庭ではタンスや冷蔵庫、トイレなどに置くことがあります。ここでは、喫煙所に備長炭が吊るされています。ユニークですね。

 

炭焼きのくらし

中に入ると、炭焼きの生活を再現した模型があります。なかなか迫力がありますね。

炭焼き場の近くに簡易の小屋を建てて生活し、その場所での仕事が終わったら次の場所へ移動するそうです。

音声ガイダンスを聴きながら学ぶことができます。

 

 

木炭と芸術

炭は芸術品として扱われることもありました。

形のいい原木を焼いて木の置物にしたり、竹などを炭で焼いて黒色を出したりしていたようです。

 

ところで、備長炭の木琴の音色を聴いたことがありますか?

備長炭の長さによって音階(ドレミファソラシド)を奏でることができます。よく響くいい音が鳴りますよ。

通常、木を叩いてもこのような音は鳴りませんが、備長炭は普通の角より硬いためこのように楽器として加工することもできます。他にも、風鈴として使われることもあります。

 

備長炭について詳しく学べる

世界の炭の歴史や備長炭の作り方について学ぶことができます。

備長炭の製炭技術は和歌山県指定の無形民俗文化財です。

脈々と受け継がれてきた上質な炭作りの文化が形として残っているのは貴重です。

 

「炭を入れると水が美味しくなる」「炭には脱臭効果がある」など聞いたことがあるかもしれません。炭に関する疑問や仕組みについても分かりやすく解説されていますよ。

 

備長炭と道具

備長炭作りには、築窯(ちくよう)→伐採→木ごしらえ→窯入れ→窯出し という作業があり、それぞれに専用の道具が必要です。

 

 

 

出来上がった備長炭はこたつや火鉢に入れて使われました。現代ではなかなか見ることがない昔ながらの道具です。

 

 

実際に使われていたと思われるこれらの道具を間近に見られるのは貴重な体験だと思います。

 

現在、自動車はガソリンで走りますが、木炭を燃やしていた時代もありました。木炭車というそうです。

こんなレトロな自動車の展示もありました。

 

備長炭について知るならぜひ「道の駅 紀州備長炭記念公園」へ!

「紀州備長炭発見館」は道の駅の敷地内にあるのでちょっとした休憩にぴったりです。

入館料もそんなに高くないので、気軽に入ることができます。備長炭に興味が出たら、道の駅内の売店で買うこともできます。

ドライブついでにぜひお立ち寄りください!

Googleマップ

この記事を書いた人

しおこ

県外の大学卒業後、和歌山にUターン。和歌山に帰ってきてから和歌山が面白くなってきた人。自分自身が地域の魅力をもっと知りたい!という気持ちで和歌山ライターに。ウチとソトをつなげるローカルジャーナリストになりたい。海を眺めるのが好き。

関連コンテンツ