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絶景 2023.03.11

絶景スポット「狼煙山遊園」|那智山と太平洋を見渡せる大パノラマが魅力

和歌山県那智勝浦町にある吉野熊野国立公園「狼煙山遊園(のろしやまゆうえん)」は、熊野の山々から太平洋まで、360度見渡せる大パノラマが魅力です。海抜約80mもの高さがある展望台から、四季折々に色づく自然や海に沈む夕陽が見られます。ほかにも神社や石碑があり、多くの観光客が訪れる絶景スポットです。

今回は、狼煙山遊園の魅力や行き方について解説。道の駅なちに車で約3分、たいじに約11分で立ち寄れます。お土産の購入や休憩などにおすすめの場所なので、ぜひ訪れてみてください。

狼煙山遊園の場所はホテルの最上階

狼煙山遊園の場所は、リゾート&スパ「ホテル浦島」の屋上です。大自然が広がる展望台といえば山を想像する方も居るでしょうが、実はホテルの最上階にあります。屋上へ向かうために上がる、全長約154mもの長いエスカレーターは必見です。

写真だけを見ると、とてもホテルの屋上とは思えない美しい光景です。1964年、狼煙山はホテル浦島の増築により、島の山頂部分が開発されました。屋上の離れた場所に展望台が設けられ、周辺には自然が残されています。古くから吉野熊野国立公園に指定されている場所で、現在も日本が認める景観地として存在しています。

狼煙山は昔、仲間に連絡するために狼煙(のろし)を上げる場所でした。那智勝浦町に住む漁師の見張り番がクジラを発見したときや、幕末時代に熊野灘を航行する黒船を発見したときに狼煙を上げることから名付けられています。ホテル浦島が建設されたあとも名前が残っており、当時の那智勝浦町に住む人々の暮らしぶりを感じられる山です。

那智山周辺と太平洋を楽しめる大パノラマを一望

狼煙山遊園から見た那智勝浦町です。撮影した当時は雲ひとつ無い夕焼け空が広がっていました。北は那智大社のある那智山、南は地平線が続く太平洋と、360度見渡せる大パノラマが魅力です。

また「朝は日の出」「夕方は夕焼け」「夜は夜景」と、時間の流れで変わる景色の様子も楽しめます。空気が澄んでいるときは、10km以上離れた那智の滝を見られるそうです。絶景を見に訪れる場合は、時間帯を狙って向かうことをおすすめします。

神社に石碑まで、そのほかの魅力を紹介

狼煙山遊園の魅力は、絶景だけではありません。敷地内には神社や石碑があり、人によっては興味をそそるようなものが見られます。それぞれ見ていきましょう。

浦島稲荷神社

狼煙山遊園敷地内にある稲荷神社です。海抜80mの高さであると同時に、ホテル利用客にしか行けないため、珍しい神社といえるでしょう。鮮やかに塗装された朱色の鳥居が、遊歩道を彩っています。願掛けのほかに、お守りやおみくじの購入が可能です。はるばる遠方から訪れた和歌山旅行。せっかくなので、祈願してみてはいかがでしょうか。

ノルマントン号遭難碑

「ノルマントン号事件」といえば、小学校時代に歴史で習った記憶がある方も多いのではないでしょうか。

1886年、和歌山県の沖合いにて、イギリス船のノルマントン号が沈没しました。イギリス人はボートに避難しましたが、救出されなかった日本人は全員亡くなった悲しい事件です。ノルマントン号事件がきっかけで、当時日本に不平等な条約を改正する動きが生まれました。

石碑は亡くなった船員の親族が残したものです。小学校時代に習った事件ですが、決して忘れてはならない事件であることを思い出させてくれます。

見逃し厳禁!狼煙山遊園への行き方解説

正直に言うと、狼煙山遊園への行き方は少し複雑です。車で険しい道を運転したり、いくつも分技したりするからではありません。狼煙山遊園へ向かうことは、「ホテル浦島」に訪れることと同じ意味です。そのため営業時間やアクセス方法は、ホテル浦島の案内に従って行動しましょう。詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

手順1.専用駐車場で送迎車に乗り換える

まずは専用駐車場へ向かいます。ホテル浦島は半島である狼煙山に位置しており、自家用車では行けません。専用駐車場に車を停め、送迎車への乗り換えが必要です。ナビを利用する際は、以下の住所を入力しましょう。19時30分以降に訪れる際は、担当者に電話連絡が必要です。

【ホテル浦島】

■宿泊の場合

  • 施設名:ホテル浦島 駐車場
  • 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満442-27
  • 料金:無料

■日帰りの場合

  • 施設名:那智勝浦体育文化会館
  • 住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満441-16
  • 電話:0735-52-1011
  • 料金:無料

手順2.送迎船に乗り換える

送迎車に乗って約10分で観光桟橋に到着。運行している場合は、送迎船に乗り換えて向かいます。送迎船は毎日運行していないため、乗船したい方は運行日を狙いましょう。海を眺めていれば、約5分でホテル浦島に到着します。

手順3.「山上館」から狼煙山遊園へ向かう

ホテル浦島本館に到着後、狼煙山遊園へは別館の「山上館」からアクセスが可能です。屋上へ向かうエスカレーター「スペースウォーカー」は、もはや一種のアトラクションのよう。全長154m、所要時間5分45秒と、終点が見えないほど長く続くエスカレーターです。到着後、目の前の扉を開ければ狼煙山遊園に到着します。

絶景を眺めたあとは、温泉やお土産も忘れずに!

狼煙山遊園は、目の前に大パノラマが広がる絶景スポットです。那智山と太平洋に囲まれた大自然を、360度一望できます。ほかにも、願掛け神社や歴史的な石碑が魅力です。また、せっかくホテル浦島に訪れたのであれば、ゆっくり温泉に浸ることを忘れてはいけません。館内だけで、全部で4種類もの天然温泉が楽しめます。

絶景や天然温泉を楽しんだ帰りは、お土産を買って帰るも良し、次の観光地に向かうも良し。道の駅では、多くの特産品や観光情報が揃っています。ホテル浦島の駐車場は車で約3分のところに道の駅なち、約11分でたいじに立ち寄れる立地です。アクセスしやすい場所にあるため、ぜひ訪れてみてください。

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この記事を書いた人

田中裕太

和歌山県生まれ、和歌山県育ちのフリーライター。大自然とおいしいものが溢れるこの街が大好きです。情報発信で地域貢献できるように頑張ります!ミッフィーグッズ集めがマイブーム。

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