日本屈指のとろみ度を誇る自家源泉の温泉!「奥熊野温泉 女神の湯」
熊野古道の中心地・中辺路にクチコミで人が集まる温泉があります。
自家源泉の天然温泉で、和歌山一の良泉と評価する人が多く、知る人ぞ知る隠れた名湯です。けれど場所は決して山奥ではなく、道の駅熊野古道中辺路から国道経由で約6分。道は時折狭くなりますが、看板も出ているので迷わず到着できます。
この「奥熊野温泉 女神の湯」は山の中にポツンとあり、浴槽は1つだけ。脱衣所も豪華なつくりではありません。ドライヤーもありません。温泉施設としてはシンプルな建物、設備です。それでも人が全国から集まってきています。その泉質が持つ魅力が伺えますね。
キャンプ場併設の温泉施設
実は「奥熊野温泉 女神の湯」はアイリスパークオートキャンプ場に併設の施設で、テントやバンガローに宿泊する人のためのお風呂なんです。そのためガイドブックや広告などで大きく取り上げられることもあまりなく、隠れた名湯となっています。その泉質の良さだけで、自然にクチコミが広がり、人が集まっている温泉なのです。
■泉質名:ナトリウムー炭酸水素塩泉
■循環式、加水なし、加温あり
トロトロ感があるお湯なのは「ナトリウムー炭酸水素塩泉」の特徴です。この泉質を持つ温泉は皮膚の表面を柔らかくしてくれて、さらにトロトロの湯によって汚れが落ちるので、美肌の湯とも呼ばれます。
何時間でも入れそうなくらい気持ちのいい温泉
源泉に加温していて、ちょうどよいお湯の温度でした。トロトロ具合が気持ちよくて、ずっと入っていられそうな快適さ。湯船は一つしかなく、浴槽から上がって涼む場所もないのですが、窓は自由に開けられました。ちょっと暑くなってきたら窓を開けて、冷たい風を浴びて、またゆっくりお湯に浸かるというのを繰り返していたら、1時間近くお風呂にいました。
それくらい居心地がよく、のんびりできました。
女神の湯へのアクセスと利用方法
田辺市街地から本宮に向かって国道311号線を走ってくると、道の駅熊野古道中辺路を過ぎるとすぐに近露の交差点があります。その交差点も過ぎると左側に「アイリスパークオートキャンプ場」という白い看板が出ているので、山の方へ曲がり、その後は看板に沿って進んでいきます。
施設に付くとまず管理棟があり、その奥に温泉の建物があります。
駐車場はその建物前の広場です。
入浴料650円は管理棟で支払います。私が訪問したときは、管理棟から管理の方が出てきてくださり、その場で現金で支払いました。
休憩所は外のベンチと自動販売機。管理棟の中にも何かしらは販売していると思うのですが、私の訪問時は新型コロナウイルスの影響で飲食の提供は中止されているとのことでした。
国道からすぐのアクセスの良さで、特徴ある泉質がたまりませんでした。これからも近くに行ったら寄ってみたいと思っています。私もずっと和歌山に住んでいますが、紀南の知人に教えてもらうまで、女神の湯の存在は全く知りませんでした。聞くところによるとそれほど混雑することもないようなので、皆さんも中辺路に行ったら立ち寄ってみてください。
(2022年6月現在)
一般の日帰り入浴は9時〜17時。入浴料は650円です。
最新情報は公式ホームページをご確認ください。