奇絶峡近くのパワースポット「川上神社」でお参りと巨樹鑑賞
熊野の入り口、口熊野(くちくまの)エリアであり、奇絶峡近くの田辺市上秋津にある川上神社。パワースポットと名高い場所ですが、隠れるようにあるため、道路からその神社を見ることはできません。
すぐそばを県道29号線・田辺龍神線が走っています。この県道をのぼっていくと奇絶峡。そして奇絶峡を通り過ぎたところに道の駅紀州備長炭記念公園があります。川上神社から紀州備長炭公園までは車で約10分です。
↑道路:田辺龍神線と神社を結ぶのは車一台がギリギリ通れる道。この日はヒガンバナが咲いて、とてもきれいでした。
熊野への入り口に立地、主祭神は罪穢れを海に流す祓いの女神
口熊野は熊野古道・中辺路、大辺路に分かれる分岐点です。このあたりから熊野古道はどんどんと山の中へ入っていきます。そして川上神社のある上秋津地区は平安時代に藤原氏が開拓した荘園だった場所で大変古い歴史を持ちます。その上秋津の中心となっているお宮さんが川上神社です。
川上神社は1763年からこの地にあるとのこと。主祭神は、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)と、速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)。
瀬織津姫命は罪穢れ(つみけがれ)を海や川などの水に流す祓いの女神といわれていて、速秋津姫命はこの秋津地区を拓いた神様です。
あの奇岩がゴロゴロしている奇絶峡近くであることから水害にもこの地区は悩まされてきたのかもしれません。水の神様でもある瀬織津姫命を祀ることで、地域の方々は上秋津地区の繁栄と農業の発展を願ってきたのだと思います。昔は流鏑馬の行事も行われていました。
私もこの近くで取材活動をすることがあるので、手を合わせてお参りしました。そうしたらとても強い風が何度も吹いて、心が洗われるようでした。これからも無事に日々の取材ができたらいいなと思います。
熊野三社の神さまもお祀りされている
・速玉男神
・伊邪那美神
・熊野夫須美神
・家津御子神
ほかにも多くの神様が祀られています。稲荷神社では商売繁盛のためしっかりとお参りさせていただきました。
境内には巨樹もたくさん。この土地の歴史を感じさせます。
湿度が高く、マイナスイオンたっぷり。ところどころが苔むして神秘的です。
手水のところにはレトロなイラスト。かわいい〜。
広い境内を歩いてお参りしていると、とても心がやすらぎ、心身ともにスッキリしました。地域の方々が丁寧に管理されているのがわかり、気持ちよく参拝できる神社でした。ぜひ奇絶峡観光や秋津地区の散策にでかけたら、参拝に立ち寄ってみてください。
駐車スペースとして用意されているところはありませんが、神社の前に車を停められる砂利が敷かれたスペースがありました。
▼和歌山神社庁に掲載されている川上神社のページはこちら
http://wakayama-jinjacho.or.jp/jdb/sys/user/GetWjtTbl.php?JinjyaNo=7015