九度山・「真田庵(善名称院)」に伝わる伝説から真田親子の暮らしぶりを偲ぶ
九度山といえば、戦国武将真田幸村ゆかりの地。
大河ドラマ「真田丸」で注目されました。
「真田庵(善名称院)」は、そんな真田幸村と父昌幸親子が住んでいた屋敷跡に建つ寺院。
道の駅 柿の郷くどやまから車で約5分、県道13号線の川沿いに無料の駐車場があります。
真田親子の足跡が色濃く残る
屋敷跡に建つ寺院とはいえ「真田庵」の別名どおり、真田親子の足跡が色濃く残っています。
彼らは、関ケ原の戦いで、西軍についたため、家康によってここ九度山に隠遁するよう命ぜられたのです。
白壁が続く真田庵の入口。
扉には真田家の家紋である「真田の六文銭」の装飾があります。
仏教では三途の川の渡し賃が六文であると言われています。
六文銭は「決死の覚悟で戦う」という意気を込めて家紋にしたという説も。
六文銭が描かれた絵馬を奉納することもできます。
真田昌幸の墓所に手を合わせる
ご本尊には「延命子安地蔵菩薩」を祀っています。
ご本尊の横には無人の売店が。
商品代金は御本尊のお賽銭箱に入れるシステムのようです。
お守りや御朱印、伝統工芸の真田紐、「六文銭焼」のお菓子などが販売されていました。
九度山は織物産業の町ですので、タオルの販売も。
ご本尊から振り返ると、「真田地主大権現」が。
この地で、怒った姿の昌幸の霊がたびたび見られるようになったことから、昌幸の霊を大権現の神様にして祀ったところ、穏やかな顔になった昌幸が現れ「この地を守る」と約束したとの謂れがあります。
ここ九度山で病没した真田昌幸の墓所も隣にあります。
こちらは「雷封じの井戸」。
幸村が真田屋敷に落ちた雷を取り押さえて井戸に封じ、近隣の人々の難を救ったと言われています。
それだけすごい武将として人々に慕われていたのですね。
開門時間は9時00分~16時00分です。
訪れる際は最新情報をご確認ください。