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アクティビティ 2023.05.09

車を停めて行けるおすすめ熊野古道ウォークルート<那智の滝編>

和歌山の山々がお好きな方なら、すごく楽しいと思う「熊野古道歩き」。凛とした空気の中を歩いていく時間は本当に心が洗われるようで、日々の疲れを癒してもらえます。

ただ車で出かけると駐車場の問題がありますし、熊野古道は長いのでどこからどこへ向かって歩くのがよいのか、なかなかピンときません。ガイドさんと歩くのがいちばんですが、予定が定まっていないとハードルが高いです。

熊野古道

そこで今回は、以前ガイドさんに教えてもらったウォークルートを一つご紹介します。とても整備されていて人も多いので、初めてでも安心して歩くことができます。

この熊野古道ウォークルートの最終目的地は熊野那智大社と那智の滝です。熊野三山のひとつであり、非常に有名な観光スポットなので、満足感もたっぷり味わえます。

スタート地点は大門坂駐車場(駐車場無料)

国道42号線、道の駅なちがある那智駅前交差点から山のほうへ向かう県道43号線を車で8〜10分ほど走ると右手に見えてくる大きな駐車場です。駐車場に隣接して和歌山県土砂災害啓発センターがあるためわかりやすい場所です。

和歌山県土砂災害啓発センター

この駐車場から那智の滝までは案内看板が多数出ていますし、すでに傾斜があるのでどちらの方向が山かすぐわかります。ここから少し山へ向かって歩くと、大門坂の入り口を示す看板がみえるので、その地点で道をわたり、熊野古道へ入っていきます。

大門坂の入り口

熊野古道・大門坂は昔の石畳が残り、参拝の面影が濃く残っている

県道から大門坂に入ると、鳥居があり、小さな橋をわたります。この橋から先が聖域になっているといわれています。俗世と聖域との間を歩いていくことができます。

そして右手に平安衣裳体験ができる「大門坂茶屋」が見えます。看板がたくさん出ているのですぐわかります。茶屋の前を抜けて奥へまっすぐ進んでいきます。

大門坂茶屋

この先には、那智山へ向かう石畳があります。石畳は熊野古道・中辺路ルートの中で最も美しいといわれています。

大門坂

杉の間を歩いていきます。人はたくさん通っているので、安心して進むことができます。

中辺路ルートの最後にある多富気王子跡が見えてきます。王子とは参詣者の無事が祈願された神社のことです。昔は王子が目印や休憩所になっていました。参詣者が少なくなった今は跡地に看板が立っているだけのことが多いです。

このまままっすぐ進むと、那智の滝が見えてきます。人もたくさん、案内看板もたくさんあり、わかりやすいので安心です。

大門坂駐車場〜熊野那智大社参道まで30分くらい

写真を撮ったり、休憩したりするので人それぞれではありますが、子ども連れでも問題なくいけるくらいの距離です。階段があるので足のお悪い方だと少し大変かもしれませんが、健脚な方なら物足りないくらいかもしれません。

ただ参道から那智の滝や熊野那智大社までの距離もあるので、これくらいのルートは気持ちよく歩くのにちょうどいいと思います。

熊野那智大社は山々に見下ろされるように囲まれていて、とても迫力のある場所です。

那智の滝

那智の滝も拝み、心身すっきりとして帰路へ。

同じルートを戻ってもよいですし、路線バスがとっているのでバス停「神社お寺前」「滝前」から「大門坂駐車場」までバスで降るのもよいです。

初心者でも、車で那智まで行っていても楽しめる熊野古道ウォーク

大門坂のルートは初めてでも安心して歩けるので、挑戦してください。ちなみに大門坂駐車場に隣接する和歌山県土砂災害啓発センターにはお手洗いがあり、借りることができました。

また、那智の滝から国道へ戻ると道の駅なちがすぐあり、そこには温泉「丹敷の湯」もありますので、疲れた体を癒してから次の目的地へ向かうこともできます。とてもいい観光地なので、ぜひ行ってみてください。

この記事を書いた人

まんたにえみ

株式会社Crop代表取締役&ライター。和歌山のことなら詳しいです。情報発信を支援する会社をしつつ、個人で和歌山の情報を各種メディアで発信中。Googleローカルガイドはレベル8。

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