1. ホーム
  2. 特集記事
  3. アクティビティ
  4. 南紀白浜の「南方熊楠記念館」の屋上テラスは白浜でいちばんの眺望!
アクティビティ 2022.05.20

南紀白浜の「南方熊楠記念館」の屋上テラスは白浜でいちばんの眺望!

白浜町にある「南方熊楠記念館」は1965年4月に開館した歴史ある施設です。南紀白浜ICを降りて白良浜を通って円月島のほうへ向かうと、大きな看板が見えてきます。京都大学白浜水族館もすぐそばにあります。「道の駅 椿はなの湯」から車で約20分です。

記念館は吉野熊野国立公園エリアに建っているので、かなり急な坂をのぼった山の上近くにあります。

2015年にオープンした新館は大変充実した設備で、広々とした館内に南方熊楠の功績がわかりやすく展示されています。そして屋上展望デッキからの眺望は南紀白浜でも屈指とされ、とても美しい海が一望できます。


「和歌山が生んだ博物学の巨星」といわれる南方熊楠について知れる

和歌山県民なら南方熊楠を知らない人はいない…と思うのですが、とても有名な学者さんであった南方熊楠の偉大な業績が館内には貴重な資料とともに展示・紹介されています。南方熊楠は和歌山市板屋町の出身で、現・桐蔭高校の前身である和歌山中学を卒業しています。そして留学などを経て和歌山へ戻り、粘菌などの菌類学、植物学、民俗学などの研究に没頭しました。

(▲記念館のある地は昭和天皇陛下も訪れており、記念碑が建てられています)

その研究分野は多岐にわたるため、研究の全容はいまだに解明されていないといわれています。この記念館は文献、標本類、遺品等を保存しながら、その南方熊楠の偉業を後世に伝えています。

常設展示のテーマは大きく5つに分かれていて、合計の展示品は約800点。

※本館2階にある特別展示室では、2022年4月29日~7月10日まで特別展「南方熊楠の模写資料展」の展示も開催されています。

特別展示室では南方熊楠についてまとめた約15分間のDVDが繰り返し再生されていて、一周見ると南方熊楠の生涯やその業績について頭に入るので、より展示を楽しめます。

また、南方熊楠が昭和天皇にキャラメル箱に収めて進献したというエピソードで有名な粘菌ですが、顕微鏡を使ってその様子を観察することができます。生きている状態の粘菌を常時観察できるのはこの記念館限定です。小さな子どもにもわかりやすいような工夫がされているので、ファミリーでも楽しめると思います。

一般公開されていないようで鍵がかけられていましたが、「南方熊楠文庫」と案内のついた書棚があり、とてもおもしろそうな本がズラリと並んでいました。


開放的な屋上デッキから、白浜随一の眺望を楽しめる

屋上に上がると開放的な展望デッキが広がっています。神島、円月島、さらに天気が良ければ四国まで見渡すことができ、360度どちらを向いても絶景です。

入館せずとも車を駐車場に停めて建物の周りを散策することも可能。私は取材やプライベートで白浜に数え切れないほど行っていますが、居心地の良さはこの記念館のある場所がいちばんだと思っています。

 

大人は600円、小人300円。毎週木曜日が休館となっています。最新の特別展の情報などはホームページでご確認ください。



この記事を書いた人

まんたにえみ

株式会社Crop代表取締役&ライター。和歌山のことなら詳しいです。情報発信を支援する会社をしつつ、個人で和歌山の情報を各種メディアで発信中。Googleローカルガイドはレベル8。