有田川・静謐な「田殿丹生神社」に参拝し、「夏瀬の森」の巨木クスノキを見上げる
道の駅明恵ふるさと館から有田川沿いに車で約10分、約5.6km。
有田川のほとりに、「田殿丹生神社」と、立派なクスノキの巨木があると聞き、訪れてみました。
見上げるほどに畏敬の念がわくクスノキの巨木
国道480号線沿いを走っていると、突然川べりに1本の巨木とそれを祀る神社が現れます。
これが「夏瀬の森」のクスノキです。
クスノキの樹齢はおよそ400~500年と推定されており、その幹周は7.3m、樹高22m、樹冠は東西37m、南北357mにも及ぶ大樹です。
和歌山県の天然記念物にも指定されています。
夏瀬の森のクスノキから、京都の金閣寺の天井に使われた一枚板が切り出されたという言い伝えも。
現在残るクスノキは、その切り株のひごばえから生えたものなのだとか。
夏瀬の森という名前はあるものの、寂しいクスノキの周囲。
その理由は、大洪水によりそのほとんどが流されてしまったせい。
今は「夏瀬の森」の名前と一画のみが残された状態になっています。
静謐な雰囲気の田殿丹生神社
道路を挟んで反対側には、「田殿丹生神社」が鎮座しています。
水銀の採掘を生業としていた丹生氏が、夏瀬の森に「丹生都比売命(にうつひめのみこと)」を祀ったのが神社の起源とされます。
ご祭神には御子神とされる「大名草彦命(おおなぐさひこのみこと)」も。
美しく整備された神社です。車は向かって右手の駐車場らしき広場に停めることができました。
農業をはじめ、工業、商業なども含め、産業の発展の神として信仰を集めています。
毎年10月11日の「秋の例大祭」では、三面獅子舞などが奉納されるそうです。
拝観料は無料です。
心を落ち着けたいときに、クスノキの巨木を見上げ、神様に手を合わせてみるのはいかがでしょうか。
訪れる際は、公式ホームページなどで最新情報をチェックしてください。