1. ホーム
  2. 特集記事
  3. アクティビティ
  4. 湯の峰温泉の「つぼ湯」の料金、入り方、待ち時間をチェック
アクティビティ 2022.08.13

湯の峰温泉の「つぼ湯」の料金、入り方、待ち時間をチェック

和歌山・田辺市の熊野古道沿いにある湯の峰温泉は、世界遺産にも登録されている「つぼ湯」が人気です。4世紀ごろに発見され、開湯から1800年以上。歴代の天皇も熊野へ向かうときに立ち寄っていたといいます。この大変な山深い場所まで歩いてきて(天皇は歩いていないと思いますが)、入ったら体が楽になるお湯があるというのは、多くの人の心身を救ってきただろうと思います。

今は熊野古道を歩く方向けにバスも多く通っていますし、車で行けば無料駐車場が完備されています。旅館もあります。秘境と呼ばれることもあるスポットですが、大きな道路が近くを通っているので行きやすい観光地でもあります。

湯の峰温泉郷は道の駅奥熊野古道ほんぐうから15分ほど走った場所で、熊野本宮大社からは約10分です。湯の峰温泉のほか、川湯温泉、わたらせ温泉などが周囲にある和歌山県内でも屈指の温泉スポットです。

県外からも多くの方が訪れるつぼ湯ですが、どうやって入ったらいいのか?なかなか知られていません。

私もこれまで取材でアテンド付きだったり、公衆浴場の建て替えに伴う限定的なパターン(工事中だけイレギュラーな形でした)だったりしか知らなかったので、今回は一般客としてつぼ湯に入浴してきました。

つぼ湯の待ち時間を知るには?

湯の峰温泉で宿泊せず温泉に入るには、つぼ湯のほかに、公衆浴場と旅館の日帰り入浴も利用できます。でもまずはつぼ湯に入れるなら入りたい。とりあえず待ち時間を知りたいなって思いますよね。

温泉街にある公衆浴場の前にはスタッフさんがいらっしゃって、その目の前に利用券を買う券売機があります。とりあえずそのスタッフさんに「今のつぼ湯の待ち時間は?」と聞くと、「2組待ちなので最大60分待ちです」などと教えてもらえます。

↑券売機の横に【受付】があります。私たちのときはスタッフさんが1人座ってらっしゃって、「2組がつぼ湯の受付をしていて、1組あたり最大30分利用できる貸し切りだから、MAXの待ち時間で60分ですね」と教えてくださいました。

つぼ湯の近くにも案内看板があります。けれど入浴希望の人がウロウロして戸惑っていたし、私たちもわかりづらいと思ったので、このレポートには詳細に書いておきます。参考になったらうれしいです。

つぼ湯の利用の流れ

①待ち時間を確認(1組あたり最大30分利用できる)

②料金は1人あたり800円

③券売機でチケットを人数分買う

④受付番号がかかれたカードをもらう

⑤つぼ湯の近くで待つ

60分も待つなら公衆浴場でもいいかなと思ったのですが、「最大30分貸し切れるけれど、ほとんどの人は15分〜20分くらい。これくらいで入れるならつぼ湯にぜひ」といわれたので、つぼ湯にしました!

つぼ湯の順番待ちの仕組み

受付を済ますとカードがもらえます。一緒に入浴証明証ももらいました。日付がちゃんと入っている❗

↑このカードが私たちの番号です。つぼ湯に入る前に、入り口にこのカードを掛けるシステム。今どの番号の人が入っているかは、つぼ湯の入り口をのぞくとわかります。

↑私たちは2組待ちだといわれましたが、行ったときには既に17番のグループが入浴されていました。1組あたり最大30分の利用とはいわれましたが、実際は20分くらいが平均的だなと思います。

つぼ湯の入浴時は入り口で靴を脱ぎ、中の岩場にある脱衣カゴへ服と荷物を入れる

岩肌にカゴが乗っている感じなので、荷物は最小限に。

外からは見えませんが、中からは結構外にいる人も見えるし、喋っている声も聞こえます。お待ちになるときは少し離れているほうがいいかも。

(↑こちら別の取材時に特別に撮影させていただいた分です)

緑のレバーを引くと、お水が出ます。つぼ湯の湯温は45度以上でしょうか。それぞれに加水するので状態は違うと思いますが、かなり高温の温泉が底から湧き出ているので、水を入れてもすぐに熱くなってきます。入るときはザブっと入ったら危険ですので気をつけてください。

お湯の色は1日に何度も変わるといわれています。透明だったり、乳白色だったり。そのときの色を楽しんでください。

つぼ湯は岩場のようなもので、けっこう底までが深いですがもちろん足をかけるところもほとんどないし、底は砂利です。足腰が悪い方はかなり慎重に入ってください。人数は2人が限界で、3人は交代で入るなら入れそうですが、小屋内に入るにも厳しいくらいの狭さです。

・石けん、シャンプー類は使用できない

・男女混浴

・独立の脱衣所なし

・営業時間は朝6時〜20時30分まで

・定休日等はなし=不定休

ものすごくパワーのある泉質で、筋肉のこわばりなどにとても効果がありそうでした。疲れも吹き飛ぶ!

そして5分くらいしか入っていないのにずっと体がポカポカと熱くて、ジワジワと体が内臓まで温まっているのがわかりました。2時間後でも太ももを触ると、熱くて、熱をまとっているというような状態でした。

これは継続して入浴すれば健康になるし、熊野古道を歩いたしんどさもなくなりそうです。ぜひ旅行の途中で入りたい温泉ですね。

つぼ湯のあとは、公衆浴場の入浴もできる

つぼ湯の入浴が終わったら、受付にカードを返却に行きます。すると「くすり湯か一般湯かどちらかに入れる」と教えてもらいました。私たちは帰りの時間のあったので遠慮したのですが、くすり湯は源泉100%です。一般湯も同じ源泉ですが、加水されています。せっかく入浴するならくすり湯がいいんじゃないかと思います。

温泉街の入り口に無料駐車場や公衆トイレがあります。コンビニはないですが、飲み物を買う商店はありますし、茶屋があって食事もできます。

本宮や新宮に向かうとき、ちょっと立ち寄るだけでも楽しい場所です。公衆浴場とつぼ湯の間には90度以上の源泉が湧き出す湯筒があり、玉子やとうもろこし、さつまいもを茹でている人もいます。その近くは岩盤浴のように温かいので、冬に行ったときは温泉に入るほどの時間はなかったので、そこに座って温まりました。

公衆浴場も建て替えられ、きれいになっているので、皆さんもぜひ近くに行かれたら立ち寄ってみてください。

この記事を書いた人

まんたにえみ

株式会社Crop代表取締役&ライター。和歌山のことなら詳しいです。情報発信を支援する会社をしつつ、個人で和歌山の情報を各種メディアで発信中。Googleローカルガイドはレベル8。

関連コンテンツ