志原海岸にある干潮時だけ行ける絶景スポット「鳥毛洞窟」
白浜の千畳敷と同じような地層で「志原の千畳敷」ともいわれる志原海岸。そこには干潮時にだけ行くことができるスポット「鳥毛洞窟(とりけどうくつ)」があります。
道の駅志原海岸から歩いていける場所なので、駐車場は道の駅を利用します。
道の駅から海岸に降りたら、海に向かって右手、リヴァージュ・スパひきがわの方面に進みます。
海岸はいつでも歩けますが、洞窟には干潮時しか行けないので足元に注意しながら向かってください。
(写真提供:田中麻伊)
侵食された地層がはっきりと目で見えますね。
志原海岸一帯に広がる地層も非常に珍しいもので、南紀熊野ジオパークのジオサイトの一つに登録されています。
▼地層の詳しい解説はこちら
南紀熊野ジオパーク(志原海岸)
鳥毛洞窟の中からの眺め
(写真提供:田中麻伊)
洞窟といわれるものの、それほど深くありません。
足元もゴツゴツとした岩ですが、トレッキングシューズなど専用の靴でなければ行けないかというと、それほど困難さはなくスニーカーであれば大丈夫です。
ガイドブックにも載らない「鳥毛洞窟」
周囲の海も美しく、絶景です。志原海岸とひとくくりにされることが多いので和歌山県民も洞窟の存在自体はあまり知らず、隠れた絶景スポットといえます。
(写真提供:田中麻伊)
この「鳥毛(とりけ)」という変わった洞窟名の由来は、昔、この一帯の地域は鳥毛という地名であったことから来ているようです。この鳥毛洞窟がある湾も鳥毛湾といいます。
この地名や湾の名前から、この洞窟が「鳥毛洞窟」と名付けられたとのこと。
現在はこのあたりの地名に「鳥毛」は残っていないので、この湾と洞窟だけに残る、ちょっと不思議な名前です。
大地を感じる独特の景観
和歌山、紀伊半島の南部地域はプレートの沈み込みなど動きの影響を受けて生まれた大地です。紀南エリア一帯が何千万年という歴史をそのまま目で見ているといえる場所なので、この地層の重なり、自然の活動を感じながらドライブすると地球を感じているような壮大な気分になれます^^
もっと地層について詳しく知りたい方は、串本・潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターにはガイドさんがいたり資料がたくさんあったりして楽しく学ぶことができます。