根来・今もイベントなどに使われる壮麗な和風建築の大空間「旧和歌山県議会議事堂」
道の駅「ねごろ歴史の丘」に隣接している大きな和風の古建築が「旧和歌山県議会議事堂」です。
明治時代に建てられ、重要文化財にも認定されている壮麗なこの議事堂、無料で中に入って見学することができます!
大きな議場は現在もイベントなどに利用
旧県議会議事堂は、1899年(明治31年)に、和歌山城の近くの和歌山市一番丁に建築されたもの。
1938年(昭和13年)まで、議会議事堂として使用されました。
1911年(明治44年)には、夏目漱石がこの壇上で講演をしたことも。
その後は外観をたもったまま移築を繰り返し、2013年(平成25年)までは、根来寺境内で「一乗閣」として集会等に活用されてきました。
文化財として保存するために現在の場所に移築され、2016年(平成28年)に一般公開。広々とした議場の大空間は、現在もイベントなどに利用されています。
木造和風意匠の県議会議事堂としては日本最古のものなんですよ。
木目を互い違いにして市松模様になるように造作された折り上げ天井。
当時の材を用いて復元されています。
木製の窓サッシに、ちょっと歪んで見えるレトロなガラス。
古建築が好きな人にはたまらない雰囲気です。
2階には歴史を学べる展示室が
議場の2階部分の傍聴席に上がることはできませんが、そのほか「議員休憩室」や「書記室」などに使われていた部屋部分は、展示室となっており、見学することができます。
こちらは旧議会の様子を再現したジオラマ。
議員席に火鉢が置いてあったり、傍聴席にたくさんの人々が座っていたりと、いきいきと当時の様子が再現されています。
昔の投票箱も展示されていました。
こちらは初代和歌山県議会議長の濱口梧陵(ごりょう)の像。
安政南海地震が発生したとき津波から村民を救うために「稲むらの火」をかかげたことで知られています。
開館は9時~17時、火曜定休です。
イベントなどの開催により、入館制限がある場合もあるので、訪れる際は、公式ホームページなどで最新情報をチェックしてください。