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その他観光 2022.05.31

かつらぎ・狛犬の下をくぐって合格祈願!知恵の神様「蟻通神社」

かつらぎ町から高野山へと向かう480号線沿いに鎮座している「蟻通神社」。
道の駅紀の川万葉の里からは約3km、車で5分ほどのところにあります。

七曲りの玉に蟻を使って糸を通した翁を祀る

この「蟻通神社」には面白い由緒が伝わっています。

曰く、673年(白鳳2年)の昔、唐の高宗が七曲りの玉に糸を通せという難題を仕掛けてきたのだそう。
そこへ現れた翁が、山蟻の腰に色を結んで玉に入れ、反対の出口に蜂蜜を塗ることで糸を通したのだとか。
「七曲りにまがれる玉の緒を貫きて 蟻通しとは誰か知らずや」と歌を一首詠んで消え失せたその翁を氏神として祀ったのが始まりと言われています。

以来、知恵の神様として尊崇され、入試合格祈願などの参詣者が多く訪れるのだそうです。

自然石でできた一基の狛犬

さて、蟻通神社には、神社本殿前に一基だけの狛犬がいます。

(蟻通神社公式ホームページより)

こちらは神社本殿前に一基だけ鎮座する巨大な自然石でできた牝狛犬。
高さ1.5mもあり、「小児足下をくぐれば疫病(えきびょう)軽く治る」と伝えられているそう。
3月末の土曜・日曜に「知恵の輪くぐり」として行事が行われています。
しかし、普段は本殿前のスペースには入れず、この自然石の狛犬は見られません。

ちなみに対になる雄狛犬は「四邑川の三重の滝壺にあり」と古文書に記されているだけなのだそう。
今ではその滝壺を知る由もないとのこと。
ミステリアスですね。

そして、普段の参拝時に見られるのはこちら。
1996年(平成8年)、新たに対になるように迎えられた玉獅子が、階段下に鎮座しています。
普段はこちらをくぐれるようにとの配慮で、下にゴムマットが敷かれています。

訪れる際は、公式ホームページなどで最新情報をチェックしてください。

http://www.katuragi.or.jp/aritooshi/

この記事を書いた人

二階堂ねこ

奈良育ち、大阪の出版社勤務を経て、結婚を機に和歌山に。在住約20年を数え、もうすっかり和歌山人のつもりです。海のある街に猫と住む夢が叶ってごきげん。取材やインタビューをメインに活動しつつ、地域の魅力を発信したいフリーライター。

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