【11月上旬から見頃】かつらぎ町四郷・晩秋の山里を彩る柿の玉のれん
かつらぎ町の四郷地区は広口、滝、東谷、平の4地区からなります。
ここは約400年前からお正月の鏡餅の飾りに使われる串柿の特産地として知られる場所。11月上旬〜中旬頃になると、農家の軒先や柿屋(柿を干す場所)に、玉のれんのように整然とたくさんの柿が吊るされ、晩秋の山里を鮮やかに彩ります。
串柿の写真を撮るなら四郷の平地区がおすすめ
道の駅くしがきの里から国道480号線を北に約3.5km。
細いくねくね道を登ったところに、四郷の「平地区」があります。道路幅の狭い四郷地区のなかでも、まだ車でアクセスしやすいのはここ平地区。訪れた際は地元の農家の方の邪魔にならないところに駐車するようにしましょう。
串柿は雨にあたると変色するので、悪天候の日は干されていません。訪れる際は天気予報をチェックしましょう。また、干している柿を手で触るのは、商品価値がなくなってしまうので絶対にNGです。
太閤秀吉にちなんだ縁起物の串柿
串柿には柿が10個ついた串と、半分の長さの5個の串があります。それぞれ意味があり、10個串は、2個、6個、2個の順に分かれ、「いつもニコニコ(2個2個)、仲睦まじく(中6つ)」との願いが込められているそう。5個串は両端に1個づつで、「ひとりひとり(1個1個)がみな幸せ(中3つ)に」。
串柿を使ったお正月飾りは主に西日本を中心として普及しています。そのルーツは豊臣秀吉が串柿を食べて体調が良くなったことを喜び、大阪城でお正月の鏡餅に串柿を供えたのが始まりと言われています。
干した串柿は11月中旬〜終わり頃には取り外され、ローラーでのして形を平たく整え、12月中旬頃から京阪神の百貨店などに並びます。
今年の鏡餅には、願いを込めて串柿を飾ってみてはいかがでしょうか。