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その他観光 2022.02.26

山東・足の神さまと仏さまに同時参拝!神仏習合の「足守神社」「足守観音」

道の駅四季の郷公園から車で約7分、木枕(こまくら)地区に「足守神社」という神社があります。読んで字のごとく「足を守ってくれる神様」で「あしがみさん」の名で親しまれ、足に病気を抱える人からサッカー選手の上達祈願まで、さまざまな人に信仰されています。

 

足守神社へのアクセス

足守神社は境内まで車を乗り入れることはできますが、木枕地区は道が細く、境内も広くはないので、あまりおすすめできません。県道13号線を「山東自動車」のところで北に曲がり、道なりに行くと、車が5台ほど止められる駐車場が用意されています。足に不安のない人はここに車を置いて歩くとストレスなく訪れることができます。

 

 

駐車場から足守神社までは歩いて150メートル。3分ほどで到着します。

 

900年続く神仏習合の信仰の場

右手に「足守神社」、左手が「足守観音寺」、神仏習合の信仰の場となっています。普段はご住職は常駐しておらず、お守りや絵馬の購入などの用事の際は貼り紙の電話番号に電話をかけるシステムです。御祈祷などをお願いする場合は、前もって電話予約したほうがよいでしょう。

 

たくさんの草履型の絵馬が奉納されています。足腰の病気の平癒やサッカーや陸上などのスポーツの上達の願い、また有名アスリートを応援する願掛けも。祈念が叶ったとの御礼の絵馬もたくさんあります。

 

昔の草履や鉄製のわらじなどを供えた古い絵馬も奉納されており、人々の長年の信仰を感じられます。

 

こちらが本殿前の参拝場所。ここにも草履絵馬がたくさん!

 

本殿には特大の草履が奉納されています。

 

こちらは「足守観音寺」の「びんずるさん」。自分が患っているところと同じ場所を撫でるとその病気が治ると言われています。

 

足守神社の創建は約900年前と言われています。崇徳天皇の時代、高野山の高僧で根来寺(ねごろでら)を開創した覚鑁(かくばん)上人がこの地に灌漑用水がなく苦しんでいた農民たちを見て、救済のために貴志と山東の境に大池(現在の大池遊園)を作ることを決意します。しかし工事は予想以上の難工事。作業員や牛馬の足を痛める者が続出したのです。

 

上人はこれを憂い、京都愛宕山足千現大明神を勧請します。足守大明神として尊崇し、足病の者のために祈念すると、ことごとく治癒したと伝えられています。その後、根来にて大法城を定めた覚鑁上人が社殿を建立して観音寺と号しました。これが「足守観音寺」の起源と伝えられています。

 

毎年7月第一日曜日は大祭で、「御夢想灸」と呼ばれる灸治療などが行われます。

 

訪れる際は、公式ホームページなどで最新情報をチェックしてください。


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この記事を書いた人

二階堂ねこ

奈良育ち、大阪の出版社勤務を経て、結婚を機に和歌山に。在住約20年を数え、もうすっかり和歌山人のつもりです。海のある街に猫と住む夢が叶ってごきげん。取材やインタビューをメインに活動しつつ、地域の魅力を発信したいフリーライター。

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