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その他観光 2022.02.26

緑豊かな国土をつくり紀の国和歌山のルーツとなった一の宮「伊太祁曽神社」

道の駅四季の郷公園から車で5分。大きな木の鳥居が迎えてくれるのが「伊太祁曽(いたきそ)神社」です。こちらは紀伊国一の宮であり、木の神様である「五十猛命(いたけるのみこと)」を主祭神として祀っています。紀の国と呼ばれる和歌山のルーツを感じてみましょう。

 

紀の国=木の国のルーツとなる神様を祀る

 

大きな無垢の木の鳥居は、伊勢神宮の式年遷宮の古材を譲与されて再建されたものです。車で入っていいのかな?と迷いますが、この鳥居をくぐってOK。奥に駐車場があります。

 

駐車場に車を止めて、二の鳥居をくぐると、広い神池にかかる赤い太鼓橋、神橋があります。真正面に本殿が見えます。

 

本殿には主祭神、五十猛命が祀られています。両隣には、妹神である「大屋都姫命(おおやつひめのみこと)」「都麻津姫命(つまつひめのみこと)」が。五十猛命は、妹神を引き連れて全国で木の種をまいて緑豊かな国土を形成し、最後にここ和歌山の「木の国(紀伊国)」に降臨したと言われています。

 

朱などを塗らず「木の神様」らしい佇まいの本殿。

 

木の神様にちなんだチェーンソーアートが見どころ

本殿前の「割拝殿」のなかには、チェーンソーだけで丸太から彫像を削りだす芸術「チェーンソーアート」で彫られた十二支が飾られています。和歌山県在住の世界チャンピオン城所啓二氏の作品です。

 

「子(ね)年」のねずみ。今にも動き出しそうにかわいらしいです。木の神様に奉納されるのにはぴったりの芸術ですね。

 

そのほか、『古事記』のなかで、五十猛命が木の俣を利用して大国主命(おおくにぬしのみこと)を助けたという逸話から、災難避けの謂れがあるという「木の俣くぐり」を体験できます。この木の俣くぐりの材は、樹齢1000年とも言われたご神木の大杉が、1962年の落雷で炎上し枯れたものを利用しています。

 

ここは境内の「蛭子神社」。明治時代の「神社合祀令」によって、ここ山東の氏子地区に祀られていた22の神社が合祀されており、チェーンソーアートの龍が奉納されています。

 

蛭子神社の前にちょこんと置かれているのは「おさる石」。猿の頭のような形(?)をしたこの石を撫で、昔は参拝前に心気を整えていたそう。こんにちでは、首より上の病気が治ると言われています。

 

訪れる際は、公式ホームページなどで最新情報をチェックしてください。


https://itakiso-jinja.net/

この記事を書いた人

二階堂ねこ

奈良育ち、大阪の出版社勤務を経て、結婚を機に和歌山に。在住約20年を数え、もうすっかり和歌山人のつもりです。海のある街に猫と住む夢が叶ってごきげん。取材やインタビューをメインに活動しつつ、地域の魅力を発信したいフリーライター。

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