かつらぎ・「まちなみの駅みたに」が完成しアクセス良好!丹生酒殿神社の大イチョウと鎌八幡にお参り
道の駅紀の川万葉の里から車で約10分、紀の川を渡った対岸に、高さ25mの大イチョウを擁する「丹生酒殿(にうさかどの)神社」があります。
2002年11月、近くに「まちなみの駅みたに」が完成し、アクセスしやすくなりました。
2022年11月27日、秋晴れの日の午後に訪れてみました。
30台駐車できトイレも完備「まちなみの駅みたに」
昨年までは、神社の駐車場数台分や臨時駐車場が用意されていましたが、2022年11月7日に、30台分の駐車場やトイレを整備した「まちなみの駅みたに」が完成。
24時間利用できます。
車いすを使用している人用の屋根付きの駐車場も1台分あります。
紀州材を使い、多目的トイレも備えたトイレも。
まちなみの駅みたにのすぐ横の道が参詣道となっており、大きなイチョウが見えています。
ゆるやかな坂道ですが、徒歩5分もかかりません。
高さ25m、樹齢300年の大イチョウ
境内に入るまでもなく、真っ黄色に色づいたイチョウが目の前に現れます。
大イチョウは樹齢300年以上、幹周り526センチ、高さ25メートル、枝張り20メートル。
「境内を黄に敷きつめて大いちょう」の句碑。
落葉でまさに黄色のじゅうたんのようになっています。
見上げると降り注ぐような黄金色。
人の背丈ほどの高さまで葉がしだれてきています。
たくさんの人が思い思いに写真撮影。
夜間はライトアップも行われます。
見ごろは毎年11月末~12月初旬にかけてです。
丹生酒殿神社の主祭神は、丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)。
1935(昭和10)年に丹生都比売神社(上天野)の末社として独立しました。
不思議な佇まいの「鎌八幡宮」
さて、丹生酒殿神社には、合祀されているちょっと変わった神社があるのをご存知でしょうか。
それが鎌八幡宮。
丹生酒殿神社の社殿の裏手に鎮座しています。
丹生酒殿神社の社殿と児童公園の間の道を進むと、鎌八幡宮の鳥居があります。
社はなく、イチイガシの大樹がご神体です。
さまざまな願い事の願掛けとして、2017年(平成29年)頃までご神体のイチイガシに鎌を打ち込む風習がありました。
願いが成就するときには鎌は深く刺さり、叶わないときには抜け落ちるという謂れだとか。
現在はご神木保護のため、鎌を打ち込むことは禁止され、絵馬を奉納する形になっています。
大イチョウと、鎌の刺さったご神木。
様子は違えど、紀ノ国=木の国ならではの、巨木のパワーにあやかれる神社です。
▶鎌八幡宮