全国の「鈴木さん」の聖地!「鈴木家専用」お守りも!海南サクアス近くの「鈴木屋敷」が整備され公開中!
2023年秋の開業が待たれる道の駅「海南サクアス」。
その開業に先駆けて2023年3月末、海南方面へ車で10分ほど走った藤白神社境内に「鈴木屋敷」が完成しています。
鈴木屋敷は、全国2位の勢力を誇る「鈴木姓」はじまりの地と言われています。
「鈴木さん」には聖地とも言える場所ですし、古建築に興味のある人にもおすすめのスポットです!
鈴木屋敷再興のために鈴木さんの力が集結
鈴木屋敷は、平安末期頃から熊野地方で神職を務めた「鈴木」一族が住んだとされる建物です。
神官であった鈴木一族が熊野信仰を全国に伝え、その中で鈴木姓も広がったと考えられています。
2018年(平成30年)の明治安田生命の調査によると、鈴木姓は佐藤姓に次いで全国で2番目に多い姓。
鈴木さんの懸命な布教が実った形です。
もともとの建物は、1942(昭和17)年まで鈴木家の子孫が住んでいました。
しかし、122代目が亡くなったことから空き家となり老朽化し、崩壊寸前に。
そこで、藤白神社の一部が2015(平成27)年に国史跡に指定されたことを機に、海南市が復元計画に着手したのです。
お客様の中に鈴木さんはいらっしゃいますか……!
— ねとらぼ (@itm_nlab) April 22, 2019
全国の鈴木姓のルーツ「鈴木屋敷」をよみがえらせよ 平安期の屋敷の再生プロジェクト始動https://t.co/dVphCGUhII pic.twitter.com/M66B1Wd76o
「鈴木屋敷再興」の報を聞きつけ、クラウドファンディングやふるさと納税など、全国の「鈴木さん」から多くの支援が集まりました。
さらには自動車メーカーの「スズキ」など多くの企業からも資金が寄せられたのです。
立派な門構え!
木造本瓦ぶき4棟で、面積は約136平方メートルの立派な屋敷が再現されました。
江戸時代の資料を参考に、柱や瓦などの古材を再利用しています。
また、池を中心とした池泉庭園と前庭も美しく整えられています。
平安時代末期の武将・鈴木三郎重家が仕えた源義経が弓をかけたとされる「弓掛松」も。
鈴木さん専用お守りはぜひゲットしたい!
鈴木屋敷がある藤白神社は、子授け・安産・子育ての守護神が祀られています。
また熊野聖域の入り口として、熊野一の鳥居を設けた非常に格式の高い神社です。
樹齢1000年を超える立派な「子守楠」。
木の周囲にはステップが設けられているので、そっと触れてご神木の力をいただくこともできます。
社務所に行くと「鈴木さん、今日はどちらから来られましたか?」のアンケート発見。
まだ期間が始まったばかりのアンケート、1位は東京の鈴木さんでした。
関東に「鈴木さん」は多い模様。
ちなみに全国で一番鈴木さんが多い都道府県は、自動車メーカーの「スズキ」も籍をおく静岡県です。
なんと「鈴木家専用のお守り」まで販売されています!
これは特別感がありますね!
鈴木さん専用の黄金のキャンディーも。
こちらは気軽なお土産によさそう。
お友達の鈴木さんにぜひどうぞ。
海南サクアスがオープンしたらますます注目されそうな鈴木屋敷。
開館は10時~16時、月曜・火曜休館(祝日を除く)。
拝観料は300円です。