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その他観光 2022.12.13

すさみ町にあるイノブータンランドはどこ?イノブータンランド・すさみって何?

昭和の時代、和歌山・すさみ町が「イノブータン王国」という架空の国を作り上げて全国に発信し、観光客を数多く集めていたのをご存知の方はどれくらいいるでしょうか。2020年以降は中止となっていますが、昭和から令和までイノブータン王国のイノブータン王国建国祭・イノブタダービーの二大行事はずっと続けられてきました。

イノブータンランドの王と王妃

私は昭和の後半生まれですが、子どもの頃、イノブタダービーを見に行った記憶があります。そして実は子どもの頃から結構最近まで「イノブータンランド」というテーマパークのような、拠点となるような場所がどこかにあり、その近くだから道の駅イノブータンランド・すさみがあるんだと思っていました。

イノブータンランドは架空だった

この和歌山道の駅ドットコムの取材も兼ねて、道の駅イノブータンランド・すさみにも何度も行っています。最初は「どこにイノブータンランドがあるのかな?」とキョロキョロしました。看板も探しました。毎日イノブタダービーが行われていると思っていたくらいです。

(↑道の駅イノブータンランド・すさみで展示されている、過去のイノブタダービーの開催風景写真です)

観光客がたくさんイノブタを求めてすさみに集まっていると思っていました。ただ、すさみ近くに住む親戚がたくさんいるのですが、イノブータンランドのお土産をもらったこともないし、話を聞いたこともないので、みんな行かないのかなぁと思っていました。

道の駅イノブータンランド・すさみの前にある看板もチェックしましたが、全然ヒントがありません。

幸い、日曜日以外は無人の道の駅で、いちばん最初に行ったときは平日だったため、「イノブータンランドはどこですか?」といった素っ頓狂な質問をせずに済みました。

道の駅イノブータンランド・すさみこそが王国の中心「イノブータン城」だった

このかわいい建物が道の駅イノブータンランド・すさみなのですが、この建物こそが、「イノブータン城」という設定で作られたものでした。

そして道の駅の建物内に、イノブータン王国の王と王妃のキャラクターぬいぐるみが置かれていたんです。置かれていた、と過去形なのは王と王妃の2体は現在、近年開業した新しい道の駅すさみに飾られているからです。

↑王国の実態を知ると、この看板が表現しているものの意味がわかります…。

道の駅の建物内には、イノブータン王国をPRするものがたくさんあります。今でいうと”ゆるキャラ”のような存在なのですね。

すさみ町を王国と見立てているので、町内にはイノブタ肉を使った料理を出すお店もありますし、お土産にイノブタ関連品がたくさんあります。道の駅イノブータンランド・すさみは飲食ができず、現在は物販もほぼない状態で、すぐ近くにある道の駅すさみにその機能は移行しています。

(↑道の駅すさみのお土産ものコーナー)

イノブタの全貌

イノブタは、すさみ町で日本で初めてブタとイノシシを掛け合わせて生まれました。昭和45年のことです。

このイノブタを誕生させたことから、町おこし・観光にも光がさしたのです。イノブタを食べてもらうだけでなく、観光にも活用しようということで、この”王国構想”が始まっています。

すさみ町の飲食店を中心に、イノブタ料理が提供されていますので、そのおいしいお肉をぜひ食べてみてください。

◆イノブタグルメガイド http://www.inobuta.jp/gourmet/index.html

道の駅すさみが開業してから、道の駅イノブータンランド・すさみは有人となるのが日曜日だけと寂しい状態にはなっていますが、イノブータンランドの城(建物)は見ることができますし何より景色がきれいな場所にありますのでお近くをお立ち寄りになってみてください。

来年以降は、また建国祭・イノブタダービーが開催されるといいですね。開催されるとなれば、私も見に行きたいと思います。ゴールデンウィークに開催されていて、告知やイベント詳細はイノブータン王国のホームページで発表されます。

この記事を書いた人

まんたにえみ

株式会社Crop代表取締役&ライター。和歌山のことなら詳しいです。情報発信を支援する会社をしつつ、個人で和歌山の情報を各種メディアで発信中。Googleローカルガイドはレベル8。

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