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絶景 2023.01.14

那智の滝の次!?和歌山県で2番目の「次の滝」でしか味わえない魅力とは

今回は和歌山県有田川町にある「次の滝」を紹介します。和歌山県の滝といえば、那智勝浦町にある「那智の滝」が有名ですよね。しかし「和歌山県内で2番目に大きな滝は?」と聞かれると、答えられる方は県民でも少数でしょう。そんな知られざる秘境「次の滝」について、道のりや景観を紹介します。道の駅明恵ふるさと館から車で約13分なので、ぜひ訪れてみてください。

那智の滝の次に大きいから「次の滝」

「次の滝」と呼ばれている理由は非常に単純。和歌山県内で「那智の滝」の次に落差がある滝だからです。那智の滝といえば「日本三大名瀑」「世界遺産」と、全国でも多くの方から知られています。落差は約133mあり、立派な由緒や見る人を魅了する景観が人気です。そんな那智の滝に次ぐ落差とされている次の滝。到着前から期待が持てます。

次の滝までの道のりは近いけど険しい

道の駅明恵ふるさと館から次の滝への道のりは、以下のとおりです。

  1. 道の駅明恵ふるさと館から次の滝駐車場へ車で向かう
  2. 次の滝駐車場から次の滝へ徒歩で向かう

それぞれ遠い距離ではありませんが、所々わかりにくい場所を通ります。目印や注意点を紹介するので、気をつけて進んでください。

道の駅明恵ふるさと館から次の滝駐車場までの道のり

次の滝駐車場までの道のりは、道の駅明恵ふるさと館から車で北東に約13分。まずは国道424号線から県道183号線を目指して向かいます。国道424号線の道中に見える「生石高原」の案内板が、県道183号線に入る目印です。

県道183号線に入ってからは、道なりに東へまっすぐ向かいます。道のすぐ側には早月谷川(はやつきだにがわ)が流れているので、川に沿って向かうイメージです。

県道183号線を走り続けて約5分のところに「次の滝」と書かれた小さな案内板があります。次の滝へはこちらの案内板のある交差点から山道に入らないと行けません。初めて訪れる方は、見落とさないように注意しましょう。

細い坂道を上ると、約1分で次の滝駐車場に到着です。進行方向右手側に見える小屋の裏に、車2〜3台分ほどの小さな空きスペースがあります。

実際に私が次の滝に向かったときの感想ですが、道のりは山道に入ったところからが本番という印象でした。理由は以下のとおりです。

  • 道幅が狭く対向車が来ると苦戦する
  • 一度駐車場を通り過ぎてしまうとなかなかUターンできない

道中に小さな待避所、駐車場から約300m先に小さな分かれ道があります。焦らず落ち着いて対処してください。

駐車場から次の滝までの道のり

駐車場で車を降り、次の滝へ徒歩で向かいます。民家やみかん畑の間を通り抜けていくため少し不安になるでしょうが、案内板があるため安心して進んでください。急な上り坂を歩いた先に、目的地の次の滝が見えてきます。

落差約46m!裏見もできる次の滝

歩くとまず見えるのが展望所です。平地から次の滝を遠望できるので、春や秋は鮮やかに色づく自然とともに滝を一望できます。

展望所からさらに進むと、下り道があります。生い茂った木々の影で辺りは暗く、急斜面が続くため足元が不安定でした。手すりや階段がなく、滑りやすいスニーカーやサンダルは危険に感じます。

急斜面を下っていくと、目の前に落差約46mからなる次の滝があらわれます。滝壺まで近寄れるので、ダイナミックな滝の姿を拝むことができました。

また、次の滝は裏側から眺めることも可能です。次の滝に向かう途中にある岩盤の隙間から見られます。岩盤の隙間付近は常に天井から水が滴っているため、足元がコケだらけ。「一度滑ると滝壺まで真っ逆さま」と、容易に想像できる場所なので慎重に進みます。

岩盤の隙間に入り、次の滝の裏側にやってきました。ちょっと手を伸ばすと流れ落ちる滝に届くような距離。あまりの距離に、少しばかり水しぶきが飛んできます。和歌山県にある滝の中でもここまで急接近でき、かつさまざまな角度から見られる滝は珍しく貴重だと感じました。

那智の滝と次の滝を比較!おすすめのポイント

和歌山県内のトップ「那智の滝」と、2番目と呼ばれる「次の滝」を簡単に比較してみました。比較してみると、より次の滝の魅力がわかります。

那智の滝

次の滝

住所

東牟婁郡那智勝浦町那智山

有田郡有田川町延坂521

時間

7:00〜16:30

24時間利用可

落差

約133m

約46m

由緒

あり

なし

遠望

可能

可能

近接

可能

(有料:大人¥300/中学生以下¥200)

可能

裏見

不可

可能

駐車場

あり

(各駐車場で収容台数と料金が異なります)

無料

(2〜3台)

危険度

安全

やや危険

那智の滝の落差は約133m。対して、次の滝の落差は約46mです。大きさだけを見ると、2番目を名乗るにしては少し見劣りするかもしれません。

しかし、次の滝ならではの魅力もきちんとありました。まず同じタイミングで次の滝に訪れる人がほとんど居ないため、大自然の景色を独り占めできます。次に和歌山県南部の那智勝浦町にある那智の滝と比べて、次の滝の位置は中部の有田川町です。大阪方面から訪れた場合の時間や交通費を比べると、気軽にアクセスできます。

 

次の滝は、以下のような方におすすめです。

  • キャンプや軽登山が好きな方
  • 大自然に囲まれて一人を満喫したい方
  • 深い歴史ではなく、目の前にある景色に感動できる方

道の駅明恵ふるさと館から約13分で向かえる次の滝。北に向かえば生石高原、東に向かえばあらぎ島と、付近も魅力あふれる自然スポットが充実しています。有田川町に訪れる際は、ぜひ訪れてみてください。

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この記事を書いた人

田中裕太

和歌山県生まれ、和歌山県育ちのフリーライター。大自然とおいしいものが溢れるこの街が大好きです。情報発信で地域貢献できるように頑張ります!ミッフィーグッズ集めがマイブーム。

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