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その他観光 2022.10.11

緑豊かな「竈山神社」「竈山墓」に参拝!神話と歴史を繋ぐ古代の歴史に想いを馳せる

道の駅「四季の郷公園」から西方向へ6.3km、車で10分ほど走ると、市街地にこんもりとした森が見えてきます。
この森の中に「竈山(かまやま)神社」「竈山墓」が鎮座しています。
「竈山墓」とは?と、疑問が湧いた方もいるのでは?
実は、境内には、宮内庁管轄の「古墳」が現存しているのです!
ある秋晴れの日に、お参りに訪れてみました。

緑豊かな森に囲まれた境内でご神気を感じる

広大な鬱蒼とした森に囲まれていながら、清らかで明るいご神気を感じさせる「竈山神社」。

広い県道13号線を通ってきたら、産婦人科「INADA CLINIC」をすぎた交差点で136号線に入り、つきあたりを右折したところに駐車場があります。
大鳥居の前に広い駐車場があるので、車でもアクセスしやすい神社です。

木漏れ日が気持ちいい森の中の参道を抜け、神門をくぐります。

秋晴れに映える立派な社殿。
この後ろに本殿と古墳があるようです。

拝殿では絵馬や幣串(へいぐし)、おみくじなどが無人で販売されています。
初穂料はお賽銭箱に入れるシステムです。

その年の干支が描かれた絵馬がたくさん奉納されています。
竈山神社のご利益は、災厄除去、交通安全、満願成就、縁結び、安産祈願、五穀豊穣。
また、初代天皇である神武天皇の長兄である「彦五瀬命(ひこいつせのみこと)」を祀っていることから、国家の安泰や世界の平和を祈念する方も多く参拝されます。

社務所では、御朱印を販売しています。
「竈山神社」のものと、約650m離れたところにある境外社の「静火(しずひ)神社」のものがあります。

神門の裏の休憩所には、風流なうちわが置かれていました。
ありがたい心遣いです。

神話時代の皇族が眠る「竈山墓」

竈山神社の境内にある古墳にもお参りしましょう。
古墳に眠っているのは、御祭神の「彦五瀬命(ひこいつせのみこと)」。

神武天皇が日本全国を平定していく戦のなかで、大和平定に乗り出した際、天皇の兄である彦五瀬命は深い矢傷を負いました。
神武天皇の軍は、神様のお告げにより大阪から南の和歌山へと敗走します。
しかし、彦五瀬命は、和歌山市の雄湊(おのみなと)で命が尽きてしまったのです。
そしてここ竈山の地に葬られたのでした。

古墳へお参りするには、いったん県道に出る必要があります。
神社の参道を、拝殿に向かって右に逸れる道を進みます。
昔は保育園に使われていたのか、平屋のかわいらしい建物があります。

保育園棟の側には、旧型のポストも。
古びた感じがフォトジェニックです。

この緑色の橋を渡って、いったん外へ。
左に進みます。

すぐに古墳の入口に着きます。

皇族のお墓なので、宮内庁の看板が。

「竈山墓」の説明です。
神武天皇の建国の礎となった彦五瀬命の物語が綴られています。

チェーンより中に入ることはできないので、ここからお参りさせていただきました。

神社と御祭神のお墓が同じ敷地内にあるところは、割と珍しいのではないでしょうか。
神話時代からの由緒ある竈山神社、ぜひ古墳もあわせてお参りしてみてくださいね。

 

 

この記事を書いた人

二階堂ねこ

奈良育ち、大阪の出版社勤務を経て、結婚を機に和歌山に。在住約20年を数え、もうすっかり和歌山人のつもりです。海のある街に猫と住む夢が叶ってごきげん。取材やインタビューをメインに活動しつつ、地域の魅力を発信したいフリーライター。

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