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その他観光 2022.09.19

かつらぎ町は奥が深すぎる…山の中にアート作品ずらり!「水とみどりの美術館すぎのこ」

かつらぎ町から高野山へ向かう途中、花坂の少し手前にある新城(しんじょう)地区。道の駅紀の川万葉の里から高野山へ向かって県道480号線をのぼること約20分。

山奥と形容できるこの地区にある新城地域交流センターの中に、素晴らしい美術館スペースがあります。飾られている絵画が大作ぞろいで驚きました。

有田市出身の洋画家・佐原光さんの作品をはじめ、独立美術協会に所属するアーティスト田口貴大さん、山根須磨子さんなど、さまざまな作品が展示されています。

絵画の目の前まで近づいて鑑賞できますし、大作が多いので見応えたっぷりです。とても静かな山の中の空間で、時間を忘れて、アートを感じながら過ごすことができます。

地域の尽力によってできた美術館

もともと新城小学校だった場所に建てられている新城地域交流センター。新城小学校は現在廃校になりましたが、以前は山村留学に積極的に取り組み、全国から多くの子どもたちを受け入れてきた歴史があります。

卒業した子どもたちが帰ってくる場所としてここを残し、地域の人たちが集う場所にしようと計画が立てられたといいます。

なぜこんなに絵画が?というと、この地区に県展の審査員も務める画家の中前光雄さんが居たことから、その人脈で絵画を集め、美術館スペースができたとのことです。

照明もしっかりしていて、ここが交流センターの一角とは思えません。

迫力ある作品に、思わず見入ってしまいました。取材時は中前さん直々に解説してくださいました。この山の中の美術館に訪れた人は、皆さん「この場所でこれだけの作品が…」と驚かれるそうです。私たちもこのスペースに辿り着くまでは、「どこに美術館が。。。」と不思議な気持ちでした。

新城地域交流センター手前には貴志川を渡る細い橋があります

↑この奥の細い坂をのぼると、左手に交流センターがあります。センター前は駐車スペースです。

◆新城地域交流センター

住所:かつらぎ町大字新城243

電話:0736-22-0300

開館:毎週水曜〜日曜/9時〜17時

職員さんの常駐が始まったとのことで、開館時間内であれば、自由に鑑賞できます。

この地域のイベント情報や、活躍する方々の紹介もあり、ほっこりします。

廊下にもところせましと作品が並んでいます。山村留学の歴史もパネル展示があります。

高野山へ行く前に、美術鑑賞に立ち寄るのはいかがでしょうか。とても満足感ある時間を過ごすことができます。

GoogleMAPで新城地域交流センターの場所を確認する

この記事を書いた人

まんたにえみ

株式会社Crop代表取締役&ライター。和歌山のことなら詳しいです。情報発信を支援する会社をしつつ、個人で和歌山の情報を各種メディアで発信中。Googleローカルガイドはレベル8。

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