天狗堂の天狗は必見!由良町の名刹「興国寺」の歴史と見どころ
紀伊半島のほぼ中央部に位置する由良町。東側は山地、西側は紀伊水道に面する自然豊かな町です。
鮮やかなコバルトブルーの海と白い岩壁に囲まれた白崎海洋公園はギリシャのエーゲ海を思わせる美しさです。
道の駅白崎海洋公園から車を16分ほど走らせたところに、由良町を代表する名刹(めいさつ)「興国寺」があります。春は桜、秋は紅葉の名所として知られており、多くの人が訪れます。
由良町を代表する歴史ある名刹(めいさつ)・興国寺
興国寺の歴史
鎌倉幕府三代目将軍であった源実朝の家臣・葛山五郎景倫(願性)が、主君を弔うため真言宗「西方寺」としてこの地に建立しました。
のちに、願性と親しかった心地覚心(法燈国師)がこの寺を禅宗に改め、興国元年(1340)に後村上天皇より「興国寺」として賜ったと伝えられています。
無料駐車場から本堂に向かう道のりは、坂道や階段があって結構険しいです。お年寄りには厳しいかもしれませんが、道や階段はきちんと整備されていて登れないことはないです。
金山寺味噌・醤油・普化尺八(ふけしゃくはち)発祥の地!
信州の禅僧であった法燈国師は中国・宗で禅を究めて帰国する際、宗で習得した径山時味噌(金山寺味噌)の醸造方法を持ち帰りました。
また、金山寺味噌の醸造過程で桶の中で分離した液を煮詰めてできたのが醤油の始まりと言われています。金山寺味噌があったからこそ醤油が発見されたのですね。
法燈国師は宋での修行中に坐禅の呼吸法として尺八を学び、尺八の名手を伴い帰国しました。これが禅と尺八(普化尺八)の結びつきのはじまりだそうです。普化尺八とは、普化宗の虚無僧が吹く尺八曲のことです。 現在も寺の行事などで虚無僧が尺八を奏し、この伝統を伝えています。
禅の呼吸と尺八が関係していたとは驚きです。
天狗堂の天狗は必見!
興国寺は天正13年(1585年) に羽柴秀吉(豊臣秀吉) による紀州征伐の際に大半が破壊されてしまいました。
慶長6年(1601年)にその当時紀州を治めていた浅野幸長が平和の願いをこめて寺を再建しました。
再建の際、当時の村人達には天狗により寺が建てられたと信じられ、以来「天狗の寺」として有名になりました。昭和48年(1973年)には「天狗堂」が建立され現在に至ります。
迫力のある大きな天狗は見応えがあります。
また、「天狗命根石」という亀の甲羅のような奇石の方がパワースポットだと言う人もいます。
お参りされる際はぜひ天狗にまつわるものをご覧になってください。