中辺路・熊野古道の名水「野中の清水」で喉を潤す(駐車場案内あり)
(2024年3月13日更新)
世界遺産である熊野古道で知られる田辺市中辺路(なかへち)町。
長い長い熊野古道の道のりの中でも特に人気の「中辺路ルート」がある町です。
古代末期から近世にかけて「蟻の熊野詣」といわれるほど、多くの参拝者がこの山間の町を往来したそうです。
中辺路ルートで本宮大社に向かう途中、古くから参詣者や旅人の喉をうるおした「野中の清水(のなかのしみず)」というスポットがあります。
野中の清水のアクセスと駐車場
野中の清水は道の駅 熊野古道中辺路から車やバイクで約9分のところにあります。2022年に訪問したときは駐車場がなく、路肩に停めるしかありませんでしたが、2023年に再訪したところ、野中の清水を過ぎて100メートルほど先へ進んだところに駐車場が整備されました。
野中の清水の目印は赤い欄干です。
通り越して道なりに進むと、バス停、そして民宿つつぎ桜が見えます。さらに先へ進んだところに民宿と同じ側に駐車場があります。
パッと見ると空き地のようで駐車場とわからないのですが、観光看板が立っているのが目印です。
私も分かりづらかったので動画を撮ってきました。
歩いて行かれる方のアクセス
熊野ツーリズムビューローが出しているウォークマップ(滝尻王子~継桜王子 ウォークマップ 2)が分かりやすいです。黄色い道は車道なので歩きにくいかと思われます。オレンジの道を歩けば熊野古道歩きもプチ体験できますよ。
→熊野ツーリズムビューローの公式サイトはこちら
(マップの閲覧とダウンロードができます)
近畿の名水百選に選ばれた美しい水
野中の清水は近畿の名水百選に選ばれています。日照りが続いても水が絶え間なく湧き出ていたことから、付近に住む住民の飲料水や生活用水として古くから利用されてきたそうです。
また、ここを歩く旅人の喉もうるおしてきました。山の生活や山歩きにおいて水は大変貴重です。
水温はおよそ15.0度で、1日に50tから200tの水が絶え間なく湧き出しています。炭酸水素カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれており、硬度は18.5mg/Lから21.0mg/Lの軟水です。(日本の名水百選 より引用)
飲み水は階段を下りたところに
野中の清水、上部は水を溜めて置く場所で、落ち葉などが浮いているのでこちらは飲めませんが、その下に続く階段を下りると水が溢れている場所があります。この水は飲んだりペットボトルに入れたりしても大丈夫です(常識の範囲で)。
このまま水路を流れて行くので、ジュースを捨てたりするのはやめてくださいね。
影になっているので夏場も涼しく、苔むした雰囲気が落ち着く場所です。汲んだお水を持って熊野古道歩き、熊野の景色を楽しむと最高です。
中辺路方面に行かれる際はウォーキングがてら野中の清水を訪れてみてはいかがでしょうか。