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アクティビティ 2022.09.22

和歌山で車中泊できるオススメの道の駅11選!便利な車中泊グッズも紹介

車中泊とは言葉のとおり、車内で寝泊まりすることです。無料で過ごせる道の駅での車中泊は、経済的で自由な時間を過ごせます。「マナーを守れば車の中で一晩を寝て過ごしてもらっても構わない」と編集部に回答を寄せていただいた道の駅も和歌山県内に複数あります。

そこで、今回は和歌山県にある道の駅の中から、実際に車中泊ができるオススメの道の駅を11カ所紹介します。選んだポイントは、泊まれることに加えて、「温泉」「観光」「グルメ」スポットへのアクセスの良さや、交通環境などを基準としています。

また車中泊といえば、便利で快適な車中泊グッズは欠かせません。オススメの車中泊グッズも紹介するので、ぜひ参考にしてください。夏の冷蔵庫、冬の電気毛布などあると便利ですよね。

和歌山県の道の駅での車中泊は[仮眠]ならOK!

和歌山県にある道の駅の多くは、仮眠(休憩)程度の車中泊なら許可しています。駐車場でテントを張ったり、長期間にわたって滞在を目的に駐車したりするのは宿泊にあたるといえるのでNGです。

しかし、「仮眠」と「車中泊」の境界線は非常に曖昧です。まずは道の駅における「車中泊」の定義について考えてみましょう。国土交通省が定める厳密な基準をあげると、以下の定義で定められています。

「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。

引用元:国土交通省−道の相談室

 

つまり、次の2点が車中泊のルールです。

  • 宿泊目的の車中泊は禁止
  • 各道の駅のマナーとルールに従う

宿泊目的かどうかの明確な基準や、利用者を取り締まる方法はありません。そのため各道の駅運営者と利用者の判断に委ねられています。非常に曖昧なところではありますが、お互いが認める「常識の範囲内」で、利用者はマナーを守った行動をすることが求められます。もちろん休憩施設なので、短時間の仮眠(車中泊)は推奨されています。

火気厳禁!道の駅で車中泊するときは「配慮」が大事


時間や誰かに拘束されない自由度の高さは、旅の醍醐味とも言えます。「どう行動しても良い」となると、つい羽目を外したくなるでしょう。しかし、道の駅は公共施設です。ほかの利用者はもちろん、運営者や近隣住民の存在も忘れてはいけません。火事や騒音の原因となるキャンプ行為は禁止です。

道の駅のマナーとルールを守って過ごしましょう。すべての人たちが安全で快適に過ごせるための配慮が大事です。

キャンプ行為は禁止

道の駅は、自由度の高さで言うと近年流行のキャンプに通じるものがあります。場所や時間にとらわれず、自分の好きなように時間を過ごすのは非常に快適です。そのため、つい本格的なキャンプ行為に走ってしまう方もいるでしょう。

しかし道の駅でのキャンプ行為は、火事の恐れや強い匂いが発生することから全面禁止です。危険性の高さはもちろん、近隣住民やほかの利用者に迷惑がかかります。和歌山県はキャンプ場が多く点在するので、キャンプを楽しみたい方はそちらに向かいましょう。

騒音に注意

騒音は近隣住民やほかの利用者に迷惑がかかります。とくに夜間での車中泊は注意が必要。車内で聞く音楽や動画などの娯楽は、隣で車中泊しているほかの利用者を不快にさせているかもしれません。またエアコンを使用するためにエンジンをかけたまま駐車すると、エンジン音が近隣住民の耳まで届く可能性があります。トラブルの原因になるので、騒音には注意しましょう。

マナーとルールを厳守

長距離を旅していると、どうしても問題になるのが「ゴミ」です。発生してしまうのは仕方ありませんが、分別や量に配慮なく捨てるのはマナー違反と言えるでしょう。道の駅では、近年無差別に捨てられたゴミによる害獣被害や悪臭被害が深刻化しています。捨てるときはきちんと分別し、発生した家庭ゴミはできる限り持ち帰りましょう。

ゴミのほかにも、「施設のコンセントを使う」「駐車スペースを独占する」「手洗い場を私物化利用する」などが問題視されています。道の駅は公共施設です。すべての人たちが気持ち良く利用できるよう、マナーとルールを守りましょう。

実際に聞いてきました!和歌山県で車中泊できるオススメの道の駅11選

和歌山県で車中泊を容認している道の駅は、現在わかっているところで28カ所です(2021年の取材時に、当編集部が実際に聞いてきました。安心してご利用ください)。その中でも、車中泊にオススメの道の駅を11カ所を選んで紹介します。

■和歌山県で車中泊できる道の駅リストは過去記事:「マナーに十分留意して!仮眠(車中泊)ができる和歌山の道の駅」でもお読みいただけます。

紀北エリアで車中泊にオススメの道の駅


紀北エリアの道の駅を車中泊にオススメするポイントは「アクセスの良さ」です。東西と南北に続く2本の高速道路は、さまざまな地域にアクセスが可能。また国号沿いに車を走らせると、短い間隔で飲食店やスーパーが並んでいます。これから和歌山県全域を観光する方の拠点として、紀北エリアの道の駅は車中泊にオススメです。

道の駅 柿の郷くどやま


道の駅柿の郷くどやまは和歌山県の北東部に位置し、高野山に最も近い道の駅です。道の駅 柿の郷くどやまから南東は新宮方面、西は和歌山市方面に向かいます。

普通車を約119台停められる広い駐車場も魅力の一つです。よほど混雑しない限り、車中泊で近隣の音が気になる心配を避けられます。夜は閑静な場所にある道の駅なので、静かにゆっくりと過ごせます。

紀の川万葉の里


道の駅紀の川万葉の里は京奈和自動車道近くにあり、西は和歌山市、東は橋本市に続きます。さらに南は山と渓谷に囲まれた自然コース。長い道のりですが、自然豊かなドライブコースを抜けると田辺市龍神村や有田市へ向かえます。また北に走ると大阪和泉市に抜けられるため、旅の帰り道で立ち寄るのもオススメです。

近郊には人気温泉スポット「かつらぎ八風の湯」があります。道の駅紀の川万葉の里で車中泊する前に、旅の疲れを癒すことが可能です。

ねごろ歴史の丘


道の駅ねごろ歴史の丘は岩出市の山沿いにあり、夜は閑静な道の駅。しかし車を走らせて約6分で24時間営業のコンビニや飲食店にアクセスできる利便性の高さがポイントです。約2分走ると京奈和自動車道、さらに西に約4分走らせると阪和自動車道に続く和歌山JCTに到着します。一気に紀中や紀南エリアを目指す方や、帰路が大阪方面の方にオススメの道の駅です。

四季の郷公園


道の駅四季の郷公園は、和歌山県最大の敷地面積を誇る道の駅です。なんとキャンプ場が併設。飲食店やカフェはもちろん、約25.5ヘクタールの広場には巨大遊具やドッグパークも設置されています。ファミリーやペット同伴でも楽しめる道の駅です。道の駅四季の郷公園そのものを目的地に選んでも満足できます。

また道の駅四季の郷公園は、近郊のアクセスも充実しています。和歌山市や海南市に最も近く、マリーナシティや黒潮市場、紀三井寺などの人気スポットが豊富です。

■道の駅四季の郷公園の様子は過去記事:『道の駅「四季の郷公園」が子どもの遊び場たっぷりにリニューアル!』でもお読みいただけます。

明恵ふるさと館


和歌山県の大部分は、多くの山々が占めています。道の駅明恵ふるさと館の位置は、ちょうど山間部の入り口です。そのため道中は飲食店の数が激減。コンビニはありません。車中泊するなら、拠点は道の駅明恵ふるさと館がオススメです。

車を東に走らせると、川沿いの山間部に道の駅あらぎの里が見えてきます。近くに日本の棚田百選に選ばれた観光スポット「あらぎ島」があるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

■あらぎ島の様子は過去記事:『景観「あらぎ島」と清水の偉人・笠松左太夫』でもお読みいただけます。

紀中エリアで車中泊にオススメの道の駅

リゾートタウンで近年大人気の白浜町をはじめ、さまざまな観光スポットが魅力の紀中エリア。和歌山県を旅する目的地に設定する方も多くいるでしょう。近郊に多くのホテルや旅館が並びますが、道の駅を拠点にしてもアクセスが良く、観光がしやすいエリアです。人気の観光スポットや温泉スポットも紹介するので、ぜひ旅の参考にしてください。

みなべうめ振興館


道の駅みなべうめ振興館は名前のとおり、梅づくしの道の駅。和歌山県は特産品である梅干しが、多くの道の駅やファーマーズマーケットに並んでいます。そんな梅干しが盛んな和歌山県の中でも、道の駅みなべうめ振興館は特別です。梅に関する歴史資料をはじめさまざまな種類の梅干しや、梅を使ったお菓子や調味料が並びます。

■商品ラインナップは過去記事:『「道の駅 みなべ梅振興館」の売店は、梅干しはもちろん調味料からお菓子まで梅づくし!』でもお読みいただけます。

龍神


道の駅龍神と道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワーは、車で約23分の距離です。道路は県道371号線沿いに一本道なので迷う心配はありません。常に山間部を走るため、広々とした山の景色が続きます。秋の紅葉シーズンは、より一層キレイな景色が人気です。山奥にも関わらず、多くの人たちが他県からドライブやツーリング、ハイキング目的で訪れます。

道の駅同士が南北に繋がる場所ですが、車中泊するなら道の駅龍神がオススメです。約3分走らせたところに日本三美人の湯「龍神温泉」があり、7:00〜21:00まで営業しています。美味しい飲食店や観光スポットの「曼荼羅の滝」もあり、旅の疲れを癒せる道の駅です。

■龍神温泉の様子は過去記事:「7時から21時まで入浴可能!日本三美人の湯として知られる龍神温泉の元湯」でもお読みいただけます。

くちくまの


白浜町と同じ地域の西牟婁郡(にしむろぐん)に位置する道の駅くちくまの。白浜町へのアクセスは、車で南西に約15分ほどです。道の駅くちくまのは、各道の駅の中でも「アドベンチャーワールド」「とれとれ市場」「三段壁」などの人気スポットと最短距離の位置にあります。

リゾートタウンの白浜町は飲食店や温泉スポットも豊富です。道の駅くちくまのは無料高速の紀勢自動車道沿いにあるため、紀南エリアを旅するときの拠点にしやすい道の駅です。

紀南エリアで車中泊にオススメの道の駅


紀南エリアは、新鮮で美味しいグルメスポットや大自然が織りなす観光スポットが魅力的で人気があります。しかし高速道路がないため、長距離運転が予想されるエリアです。紀南エリアを横断する海沿いの国道42号線は景色が良い反面、東西の日差しが眠気を誘います。上手く道の駅で車中泊しながら、和歌山県を探索しましょう。

※2022年9月現在、紀勢自動車道がすさみ町南ICまで開通しています。

すさみ


道の駅
すさみは、紀勢自動車道南端のすさみ南ICから約3分の場所にあります。アクセスが容易なので、これから紀南エリアを探索するにあたりぜひ拠点にしてもらいたい道の駅です。駐車場は乗用車を約123台停められ、車中泊もできます。

また道の駅すさみに併設された小さな水族館や特産品のイノブタ料理店が魅力です。道の駅に居ながら魚を観察したり、地元産のジビエを堪能したり、太平洋を眺めたりできます。

■イノブタ料理が食べられるお店は、過去記事:『「道の駅 すさみ」から徒歩30秒!イノブタ料理が食べられる「みき食堂」』をお読みください。

たいじ


太平洋に面している太地町は、漁業が盛んな町です。とくに江戸時代初期から続く捕鯨文化「くじらとともに生きる」は、日本遺産にも選ばれています。クジラにまつわる数々の有形・無形文化財は、観光スポットにぴったりです。

太地町にある道の駅たいじでは、さまざまな美味しいクジラ料理が食べられます。お刺身はもちろん、カレーや竜田揚げなどの珍しいクジラ料理が人気です。

なち


道の駅
なちは、車中泊に適した環境が整っています。敷地内にある「丹敷の湯(にしきのゆ)」は、ブルービーチ(那智海水浴場)や那智湾が一望できる温泉スポットです。近隣には地元の特産品を使った飲食店や市場があり、旅で疲れた身体を癒せます。

また道の駅なちの場所は、飛び地の北山村を除けば和歌山県東端にある新宮市へは約16分。那智大社にある世界遺産「那智の滝」へは約12分の位置にあり、アクセスが容易な場所です。

道の駅で車中泊するなら持っておきたい必需品を紹介


車内で快適に過ごせ、旅の疲れを癒す車中泊グッズを紹介。道の駅はキャンプ行為が禁止のため、火を使うコンロや焚き火グッズは除外します。便利グッズを紹介するので、ぜひ和歌山県の旅で活用してください。

車中泊グッズ①:ポータブル電源

車内でほとんどの家電が使えるようになる大型のものから、小さくて収納しやすい電源までたくさんあります。防災用品としても活躍!夏は車載冷蔵庫、冬は電気毛布に活躍します。

→詳しいレビューはこちら Jackeryポータブル電源

車中泊グッズ②:「車内用マットレス」で快適に仮眠

残念ながら、和歌山県は県内すべてが整った交通整備と言えない県です。険しい山道や長い海岸線が続く道路が多く、長時間の運転に眠気や疲労感を感じる方もいます。

旅の疲れを癒やすためには、快眠グッズが便利です。家庭用の寝具と同じで、マットレスはこだわりをもって選ぶことをオススメします。効率よく身体を休められるマットレスであれば、短時間の車中泊でも旅の疲れを軽減。県内をより安全に旅できます。

■枕付き 3way車中泊マット

ベッド・座椅子・カウチ、3通りの使用が可能。
PUコーティング生地を使用しており、防汚と防水に優れています。

車中泊グッズ③:「ポータブル電源」があれば充電や家電の使用が可能

ポータブル電源は、さまざまな家電を使用するときに活躍します。スマホやデジカメの充電だけでなく、コンセントを使った家電の利用が可能です。たとえば電子ケトルが使用できれば、車内でも簡単にインスタント食品を調理できます。少々高めの値段ですが、家庭用や災害用でも便利に活躍するためオススメです。

■【スマートタップ】パワーアーク ポータブルバッテリー555Wh

コンセントやUSBポートのほか、ワイヤレスチャージやクイックチャージにも対応した多機能電源です。
暗い夜の車内を明るく照らすLEDライト機能付き。
別途ソーラーパネルを使えば、ソーラー充電も可能です。

車中泊グッズ④:「車内用ライト」で夜の作業も安心

車中泊するときは、車内用ライトがあると便利です。夜や車用カーテンを閉めた状態の車内は真っ暗なため、どこに何があるかわかりません。車の常設ライトでも照らせますが、バッテリーの消耗が心配です。別途でライトを準備しておけば、見えない場所をピンポイントで照らせます。車内用ライトは、夜の作業を快適にしてくれる便利グッズです。

■【ジェントス】 LEDランタン

ペットボトル程度の大きさで持ち運びや収納に便利。
無段階調光と3段階切り替えで、車中泊では夜の普段使いから睡眠まで活躍します。

車中泊グッズ⑤:「天井用収納グッズ」で車内スペースを確保

旅の人数や日数、お土産の量などで車内スペースは圧迫されてしまいます。少しでもスペースを確保したいときは、車内のデッドスペースを活用した収納が便利です。バータイプやネットタイプがあるので、車種や好みにあった収納グッズを選びましょう。

■【エーモン】ラゲッジメッシュネット 60×90

網目が細かいため、小さな荷物がネットの隙間から落下する心配なし。
フックが樹脂製になっており、車内を傷つけずに使用できます。

車中泊グッズ⑥:「調理グッズ」はコンパクトで火を使わないものがオススメ

旅行中の自炊は、よりアウトドア気分を楽しめます。和歌山県で手に入る地元食材は、どれも新鮮で美味しいものばかりです。中にはクジラ肉やイノブタ肉のように、現地でしか買えない珍しい食材もあるでしょう。

道の駅で車中泊中に調理するとなると、火を使ったコンロは使えません。コンパクトなIHクッキングヒーターや炊飯ジャーがあると便利です。ポータブル電源の使用が前提ですが、快適で美味しく調理したい方にオススメします。

■【ドリテック】IHクッキングヒーター「ピッコリーノ」

「焼く」「蒸す」「煮る」「沸かす」すべての調理が可能なマルチIHヒーター。
鍋検知や温度過昇防止、切り忘れ防止など7つのセーフティモードがあり、車内でも安心して使えます。

■直流炊飯器「ご飯がタケルくん」

お米と水を入れて電源を入れるだけで、誰でも簡単にご飯が炊けます。
自然保温で1時間以上の保温ができるため、電源を切っても、しばらくの間美味しく食べられます。

まとめ

今回は和歌山県で車中泊できるオススメの道の駅11カ所を紹介しました。車中泊ができ、さまざまな場所にアクセスできる便利な道の駅ばかりです。すべての人たちが気持ち良く利用するためには、運営者や近隣住民、ほかの利用者に配慮した行動を心がけましょう。

また便利な車中泊グッズも紹介しました。より安全で快適に旅をお楽しみいただけます。和歌山県に訪れる際には、ぜひ活用してください。

この記事を書いた人

田中裕太

和歌山県生まれ、和歌山県育ちのフリーライター。大自然とおいしいものが溢れるこの街が大好きです。情報発信で地域貢献できるように頑張ります!ミッフィーグッズ集めがマイブーム。

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