道の駅虫喰岩の真向かい!天然記念物「高池の虫喰岩」の成り立ちや風化具合
虫喰岩(むしくいいわ)は、紀南地方の山間部に位置する古座川町にある国指定の天然記念物です。岩全体に無数の穴が開いているのですが、これは長い歴史によって岩が風化したことによって現れたもの。高さが20メートル以上もある岩のほとんどの面に穴が開いているので初めてみるとその迫力にとても驚きます。
穴の大きさは直径10センチ程度のものが多く、岩は手で触れるとポロポロと落ちそうなほど。もろさのある地質であるため、このような穴が形成されたのでしょうか。
どうしてこんな大きな岩が?
古座川町を含む、熊野エリア一帯には大昔に火山があり、その火山活動によって【熊野カルデラ】を形成しました。火山は今はもうありませんが、古座川町内にある一枚岩や、この虫喰岩のような大きな岩に、その火山活動の片鱗を感じることができます。
岩の頂上付近には江戸時代の祠が残る
岩の頂上近くには江戸時代・天保の大飢饉のときにつくられた祠の跡があります。地元の方々が飢えなどに苦しむのを見た行者が観音様を祀ったといわれています。
いま、この観音様は地上に移され、私たちもその姿を見て祈ることができます。
江戸時代に、どうやってこの穴だらけの巨大な岩の頂上まで観音様を運んだのかと不思議に思いますが、下駄を履いて上り下りすることも願掛けだったと伝わっています。
虫喰岩の向かいには、立派な道の駅と駐車場あり
この岩の真向かいに、広い駐車場を完備した道の駅虫喰岩があります。
こちらの駐車場に車を停めていけるので、虫喰岩は秘境にあるといわれてますがわかりやすい場所にある景勝地といえます。この道の駅には、古座川の名産品がたくさん販売されているので、お立ち寄りになってぜひ土産物の買い物も楽しんでください。
私は古座川のゆずを使ったお菓子やポン酢、古座川のお茶を購入しました!特にかりんとうがおいしかったです。